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【SMAP】国民的グループの歩みから解散騒動、現在の活動まで徹底解説!

【SMAP】国民的グループの歩みから解散騒動、現在の活動まで徹底解説!

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はじめに

国民的グループとして長年にわたり第一線で活躍してきたSMAP。 彼らの解散は、平成のエンターテインメント史に残る大きな出来事となりました。解散の背景には、事務所内部の対立やメンバー間の意見の違いなど、複雑な事情が絡み合っていたとされています。

この記事では、騒動の経緯から解散に至るまで、そしてメンバーの現在の活動までを振り返ります。

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SMAPとは

画像引用:SMAP×SMAP 公式X

SMAPは、1988年にジャニーズ事務所(現:SMILE-UP.)で結成された男性アイドルグループです。

当時、光GENJIが絶大な人気を集める中、そのバックダンサーを務めていた「スケートボーイズ」から選抜。メンバーは中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾、森且行の6人で構成されました。

グループ名は「Sports Music Assemble People(スポーツ・ミュージック・アッセンブル・ピープル)」の略で、「スポーツと音楽を融合する人々」という意味が込められています。

1991年にシングル『Can’t Stop!! -LOVING-』でCDデビューを果たすと、以降『夜空ノムコウ』『らいおんハート』『世界に一つだけの花』など数々のヒット曲を生み出し、日本の音楽シーンを代表する存在となりました。

1996年には、森がオートレーサーへの転身を決意し、グループを脱退。

5人体制となってからは、新しいジャンルにもより積極的に挑戦するようになり、同年からスタートした冠番組『SMAP×SMAP』では、音楽・コント・トークを融合した新しいバラエティスタイルを確立していきます。「アイドル」という枠を超え、俳優、司会者、タレントとしても幅広く活躍し続けたSMAPは、その活動の幅と人気の高さから、いつしか“国民的グループ”と呼ばれるようになったのです。

SMAPの存在は、日本のエンターテインメントのあり方を大きく変え、後輩グループにも多大な影響を与えました。彼らが築いた「個々が輝きながらもグループとして強い結束を持つ」というスタイルは、今も多くのファンや後進のアーティストに受け継がれています。

SMAP解散騒動

ここからは、人気絶頂を極めたSMAPがいかにして解散に至ったのか、その経緯を詳しく解説していきます。

解散騒動の発端 ― 事務所内の派閥問題

解散騒動のきっかけは、2015年に表面化した ジャニーズ事務所(現:SMILE-UP.)内の派閥対立疑惑 でした。 SMAPを長年支えてきたチーフマネージャー・飯島三智氏と、当時副社長だった藤島ジュリー景子氏の間で、派閥争いがあると一部報道で取り上げられます。

この事態に危機感を抱いた当時の名誉会長・メリー喜多川氏は、雑誌インタビューの中で「事実であればSMAPを連れて出て行ってもらう」と飯島氏に発言。 これが結果的に、事務所内の亀裂を公のものとしました。

飯島氏は報道内容を否定したものの、最終的には幹部会議で彼女の主張は受け入れられず、2016年初頭に事務所を退社。SMAPの活動を支えてきた“育ての親”の退社は、グループに大きな影響を与えることになります。

メンバー間の意見の分岐

飯島氏の退社に伴い、SMAPにも事務所移籍の話が浮上しました。報道によれば、ほとんどのメンバーが彼女に同調して移籍を検討していたものの、木村拓哉だけは残留を希望。逆にジャニーズ事務所(現:SMILE-UP.)に残ることを他のメンバーに提案し、説得を試みたとされています。

この判断をめぐり、メンバー間の間に温度差や意見の違いが生まれたとも言われています。ただし、いずれも「SMAPをどうすれば守れるのか」を真剣に考えた末の決断であり、単純な対立構造とは言い切れない複雑さを抱えていました。

謝罪会見と世間の衝撃

2016年1月18日、『SMAP×SMAP』の生放送内でメンバーが揃って登場し、解散報道に関して謝罪と説明を行いました。 この放送は日本全国で大きな話題となり、平均視聴率は30%を超えるほどの注目を集めました。

メンバーそれぞれが複雑な表情で言葉を発する姿は、多くのファンの胸。 この“謝罪会見”を境に、ファンの間では「SMAPを続けてほしい」という声がますます高まり、約37万筆の存続署名運動が行われるほどの社会的ムーブメントに発展しました。

解散発表とその後

しかし、グループと事務所との間で方向性のすり合わせは難航し、最終的に2016年8月14日深夜に解散発表が行われると、同年12月31日をもってSMAPは正式に活動を終了することになります。

最終回となった『SMAP×SMAP』では、5人で『世界に一つだけの花』を歌い上げ、28年に及ぶ歴史に幕を下ろしました。

公式な“解散理由”は明確に発表されていませんが、事務所内の派閥問題、マネージャー退社による体制変化、メンバー間の方向性の違いといった複数の要因が重なった結果だと見られています。

結果として、木村・中居はジャニーズ事務所(現:SMILE-UP.)に残留、稲垣・草彅・香取は2017年9月8日の契約満了をもって同事務所を退社し、飯島マネージャーが設立した新会社CULENに移籍しました。

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解散後のメンバーたちの現在

ここからは、メンバーそれぞれの現在の活動についてご紹介していきます。

木村拓哉

画像引用:映画ナタリー

SMAP解散後、木村拓哉はジャニーズ事務所(現:SMILE-UP.)に残留し、俳優・歌手として精力的に活動を続けました。

ドラマでは「BG〜身辺警護人〜」(2018/2020)や「グランメゾン東京」(2019)、「未来への10カウント」(2022)、「Believe―君にかける橋―」(2024)など、主演作が続きました。いずれの作品でも、人間味のある主人公像を丁寧に演じ、幅広い世代から支持を集めています。

映画では、東野圭吾原作の「マスカレード・ホテル」(2019年)と続編「マスカレード・ナイト」(2021年)で刑事役を務め、シリーズとして大ヒットを記録。また、織田信長を演じた「THE LEGEND & BUTTERFLY」(2023年)では、俳優としての新境地を見せました。2025年11月21日に公開予定の山田洋次監督作品「TOKYOタクシー」では、「ハウルの動く城」以来となる木村と倍賞千恵子の共演が実現しています。

音楽活動にも積極的に取り組んでおり、2020年にソロアルバム『Go with the Flow』、2022年に『Next Destination』をリリース。全国ツアーも開催し、アーティストとしての存在感も健在です。

2023年以降はSMILE-UP.とのエージェント契約を経て、現在はSTARTO ENTERTAINMENTに所属。俳優・アーティストの両軸で活動を続けながら、変わらず日本のエンターテインメント界を牽引しています。

中居正広

画像引用:音楽ナタリー

SMAP解散後、中居正広はジャニーズ事務所(現:SMILE-UP.)に残留し、バラエティ番組や情報番組のMCとして精力的に活動を続けました。2020年3月31日には同事務所を退所し、個人事務所「株式会社のんびりなかい」を設立。「金スマ(中居正広の金曜日のスマイルたちへ)」や「中居正広の土曜日な会」などのレギュラー番組では、トーク力と安定した司会ぶりで多くの視聴者に支持され、SMAP時代と変わらぬ存在感を発揮してきました。

しかし、2023年以降は体調面の不調が報じられるとともに、一部メディアでは女性とのトラブルが指摘されるなど、さまざまな憶測も広がりました。こうした状況を受け、2025年1月23日には公式に芸能活動を引退することを発表。長年にわたる活動に区切りをつける形となりました。

SMAP解散後の中居は、変わらず積極的にテレビ出演を中心に活躍を続けてきました。健康上の都合により活動をセーブする時期もありましたが、その軌跡には、常にファンや視聴者に笑顔を届けようとするエンターテイナーとしての姿勢が反映されていました。公式引退により表立った活動は終了しましたが、SMAP時代から築いてきた中居の影響力や存在感は、今も多くの人々に記憶され続けています。

稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾

画像引用:音楽ナタリー (左から:草彅剛、稲垣吾郎、香取慎吾)

SMAP解散後、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人は、ジャニーズ事務所(現:SMILE-UP.)を退所し、2017年9月に飯島三智氏が設立した株式会社CULENに移籍しました。移籍後は新ユニット「新しい地図」として活動をスタートさせ、従来のアイドル活動にとどまらず、ドラマ・映画・舞台・アート・SNS発信など多彩な表現活動を展開しています。

稲垣は、ドラマや映画での俳優活動を中心に、舞台でも独自の存在感を発揮しています。2025年10月から2026年4月にかけて開催中の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」では、主役のハリーポッターを好演し、幅広い世代の観客から支持を獲得。ドラマでは「燕は戻ってこない」(2024)、「僕達はまだその星の校則を知らない」(2025)など、注目作への出演が続いています。

草彅は、ジャニーズ時代から評価の高かった俳優としてのポテンシャルを現在も遺憾なく発揮し続け、2020年に公開された映画「ミッドナイトスワン」では日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しました。近年も、ドラマ「罠の戦争」(2023)、映画「碁盤斬り」(2024)Netflix映画「新幹線大爆破」(2025)など、話題作で主演を務めています。

香取はアートや音楽活動を積極的に展開しながら、YouTube・ラジオと幅広いコンテンツでも発信し、個性的で自由な表現を続けています。2025年5~7月には3rdアルバム『Circus Funk』を引っ提げ、自身初となる全国ソロツアー「SHINGO KATORI 1st LIVE TOUR Circus Funk 2025」を開催しました。2026年4~5月には、三谷幸喜が手掛ける新作ミュージカル「新宿発8時15分」への出演も決定しています。

3人はSNSやYouTubeを活用してファンと直接つながるなど、新しいメディア時代に適応した活動スタイルを確立。国内外のイベントや映画祭への参加も行い、国際的な注目も集めています。SMAP解散後も、それぞれが独自の道を歩みながら、ファンとの絆を大切に活動を続ける姿勢は変わらず、「新しい地図」としての挑戦は今も進行中です。

森且行

画像引用:映画ナタリー

森且行はSMAPの初期メンバーとして活動していましたが、1996年にオートレーサーへの転向を理由にグループを脱退。その後は芸能界を離れ、プロのレーサーとしての道を歩み始めました。

現在、森はJKA川口オートレース場を拠点に現役オートレーサーとして活躍しています。2020年11月3日には「オッズパーク杯 SG第52回日本選手権オートレース」(川口オートレース場)で、SG(スペシャルグレード)初優勝を果たし、プロレーサーとしてのキャリアの頂点を示しています。

森は芸能界から離れても、SMAPで培ったファンとのつながりを大切にしており、節目ごとに他の元メンバーへエールを送る姿も見せてきました。こうした姿勢から、レーサーとしてだけでなく、元アイドルとしてのキャリアも多くの人々に親しまれています。

2024年11月には、森の軌跡を追ったドキュメンタリー映画「オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版」が全国公開されました。

まとめ

今回は、国民的アイドルとして愛されたSMAPについて、その歩みや解散騒動、さらにメンバーの現在の活動まで解説してきました。

SMAPの解散には、ひとつの理由だけでは語れない、長い年月の中で積み重ねられたさまざまな背景がありました。

グループとして歩む中で、組織や人間関係、そしてそれぞれの成長が複雑に交わりながら、ひとつの節目を迎えたのだと思われます。

それでも、彼らが残した数々の楽曲や言葉は今もなお多くの人の心に息づいています。現在も自分の道で輝き続けるメンバーそれぞれの姿が、その事実を証明しているのではないでしょうか。


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