
僕のヒーローアカデミア 歴代主題歌総まとめ!名曲揃いのOP&EDから劇場版主題歌まで徹底解説!
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僕のヒーローアカデミアとは

引用:少年ジャンプ公式サイト
「僕のヒーローアカデミア」(通称:ヒロアカ)は、2014年7月から週刊少年ジャンプにて連載が開始された堀越耕平による人気漫画です。
“個性”と呼ばれる特殊能力が当たり前の世界を舞台に、主人公・緑谷出久(デク)が最高のヒーローを目指して成長していく熱い物語です。
2024年8月には最終回を迎え、単行本の世界累計発行部数は1億部を突破する大ヒット作となりました。
アニメは2016年の第1期放送開始以来、現在までに第7期までが放送され、2025年には最終章となる『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』の制作も決定しています。
高い作画クオリティと迫力あるアクションシーン、魅力的なキャラクターたちのドラマが多くのファンを獲得しました。
テレビや配信サービスで世界中に支持される、友情と努力、勝利の感動が詰まった大人気作品です。
「僕のヒーローアカデミア」OPテーマ一覧 Part.1
ここからは、「僕のヒーローアカデミア」1期から4期のオープニング・テーマをご紹介します。
「THE DAY」 / ポルノグラフィティ
「THE DAY」は、ポルノグラフィティが担当した『僕のヒーローアカデミア』第1期(第1話 - 第13話)のオープニングテーマ曲です。この楽曲は、疾走感あふれるロックサウンドと力強いボーカルが特徴で、主人公たちの成長と挑戦を力強く後押ししています。
歌詞には「新しい一歩を踏み出す勇気」や「仲間と共に未来を切り開く決意」が込められており、物語のテーマである“個性を活かして強くなる”というメッセージと見事にリンク。アップテンポなリズムが、アニメの緊迫したバトルシーンやドラマチックな展開と相性抜群です。
また、ポルノグラフィティならではのエモーショナルなメロディラインが、視聴者の心に深く響き、作品の盛り上がりを一層引き立てています。ファンの間でも「THE DAY」は名曲として語り継がれ、多くのヒロアカ主題歌の中でも特に人気の高い一曲となっています。
「ピースサイン」 / 米津玄師
「ピースサイン」は、米津玄師が歌う『僕のヒーローアカデミア』第2期第1クール(第14話 - 第26話)のオープニングテーマとして使われました。この楽曲は、米津玄師独特の繊細かつ力強い歌声と洗練されたメロディが特徴です。
歌詞は、「困難に立ち向かう勇気」や「自分らしさを貫く強さ」をテーマにしており、主人公・緑谷出久をはじめとするキャラクターたちの成長や決意と深くリンクしています。
さらに、疾走感のあるサウンドとエモーショナルな表現が、物語の緊迫したバトルや友情の絆をよりドラマティックに彩っています。
また、米津玄師の独特な世界観が反映された歌詞の抽象的な表現は、聴く人それぞれに様々な解釈を促し、作品の持つ多層的なテーマとも重なっています。「ピースサイン」は、ヒロアカの主題歌の中でも特に印象的な楽曲として、多くの視聴者の心に残る一曲となっています。
「空に歌えば」 / amazarashi
「空に歌えば」は、amazarashiが担当した『僕のヒーローアカデミア』第2期第2クール(第27話 - 第38話)のオープニングテーマとして起用されています。ステイン編から期末試験編へと物語が大きく動き出すこの時期に、作品の世界観と見事にシンクロする一曲として多くのファンに印象づけられました。
amazarashi特有の文学的かつエモーショナルな歌詞は、「傷ついてもなお前へ進もうとする覚悟」や「不器用でもあがき続ける人間の強さ」を描写しており、ヒーローを目指して葛藤する出久や仲間たちの姿と重なります。
特に「足掻け」「空に歌えば」といったフレーズが、困難に立ち向かう彼らの姿を静かに、しかし力強く後押し。amazarashiも同楽曲について「“無個性”が努力の末に“個性”を獲得する姿は、自分たちがずっと歌ってきた物語と重なる気がした」と明かしています
ロック調のサウンドに乗せた抑制と爆発のバランスが絶妙で、アニメの重厚な展開をさらにドラマチックに彩ります。単なるタイアップにとどまらず、作品のメッセージを深く掘り下げた楽曲となりました。
H3「ODD FUTURE」/UVERworld
「ODD FUTURE」は、UVERworldが手がけた『僕のヒーローアカデミア』第3期第1クール(第39話〜第51話)のオープニングテーマです。林間合宿編からヴィラン連合との激突、そして爆豪奪還作戦へと続く緊張感の高いエピソード群を盛り上げる、疾走感と重厚感を兼ね備えた一曲です。
タイトルの「ODD FUTURE(奇妙な未来)」が象徴するように、楽曲では「定められた未来を疑い、自分自身の道を切り拓こうとする意志」が描かれています。これは、ヒーローになるという運命に翻弄されながらも、自らの正義を模索し続ける緑谷出久や爆豪勝己たちの葛藤と見事に重なります。
UVERworldらしい力強いサウンドとメッセージ性の強い歌詞が、視聴者の胸を熱くさせると同時に、ヒロアカのテーマである「個性」と「信念」をより深く印象づけています。特にクライマックスへ向かう怒涛の展開とリンクしたサビの盛り上がりは、アニメの緊張感をさらに引き立てる圧巻の演出となっています。
「Make my story」 / Lenny code fiction
「Make my story」は、Lenny code fictionが担当した『僕のヒーローアカデミア』**第3期第2クール(第52話〜第63話)**のオープニングテーマです。プロヒーロー仮免許試験編から、平和の象徴であったオールマイトの引退後の新たな時代へと突入する重要な転換期に流れた一曲で、作品の雰囲気を明るくも力強く支えました。
タイトルの「Make my story」が示すように、楽曲には「他人の物語ではなく、自分自身の物語を作り出す」という強いメッセージが込められており、自立と挑戦のテーマが色濃く描かれた第3期後半と深くリンクしています。オールマイトの背中を追っていた出久が、徐々に“自分のヒーロー像”を確立し始める姿と見事に重なります。
ポップなロックサウンドとエネルギッシュなボーカルが印象的で、ヒロアカらしい前向きさや希望を感じさせながらも、試験や日常の中で揺れ動く若者たちの繊細な心情にも寄り添う絶妙なバランスを持つ楽曲です。
「Make my story」は、未来に踏み出す勇気と、ヒーローとしての覚悟を後押しするような応援歌であり、ヒロアカの“転機”を象徴する主題歌として、ファンの記憶に強く刻まれています。
「ポラリス」 / BLUE ENCOUNT
「ポラリス」は、BLUE ENCOUNTが担当した『僕のヒーローアカデミア』第4期第1クール(第64話〜第77話)のオープニングテーマ。死穢八斎會編で描かれるエリの救出劇や、命をかけて誰かを守ろうとするヒーローたちの姿に寄り添う、感動と覚悟に満ちた一曲です。
タイトルの「ポラリス(北極星)」は、“道しるべ”の象徴。誰かの光になるために進み続ける姿を描いたこの楽曲は、壊理に手を差し伸べる出久たちの思いと重なります。作詞・作曲を手がけた田邊駿一は、「漫画やアニメ、そして自分たちを表現できたことで、ようやくスタート地点に立てた気がする」と語っており、作品の世界観と自身の想いを真正面から重ねた主題歌となりました。
BLUE ENCOUNTはオファーを受けた際、「作品の世界に寄り添うだけでなく、自分たちの心の中をしっかりと歌詞に刻みたかった」と話しており、その言葉どおり、真っすぐなロックサウンドと内なる叫びが融合したこの楽曲は、アニメの熱量をさらに高めています。物語の節目を象徴する、ヒロアカ屈指の名主題歌となりました。
「スターマーカー」 / KANA-BOON
「スターマーカー」は、KANA-BOONが担当した『僕のヒーローアカデミア』第4期第2クール(第78話〜第88話)のオープニングテーマ。雄英文化祭編を中心に描かれるこのパートにふさわしく、希望と前進のエネルギーに満ちたポップなロックナンバーです。
爽やかで軽快なサウンドとともに、「それぞれが自分の“輝き”を見つけていく」というテーマが込められており、ヒーローとしての原点を見つめ直す出久や、クラスメイトたちの前向きな成長を象徴しています。特に、苦しむ壊理に“笑顔”を届けようとする文化祭のストーリーとリンクし、ヒロアカの持つ「優しさの強さ」が楽曲からも伝わってきます。
力強さと温かさを併せ持つ「スターマーカー」は、激しい戦いの後に訪れた日常の中で、ヒーローたちが進むべき道をもう一度見つめ直す時間にぴったりの一曲。耳郎響香にフォーカスを当てたポップなアニメーションも相まって、作品に彩りと再出発の空気を与える、印象的な主題歌です。
「僕のヒーローアカデミア」OPテーマ一覧 Part.2
ここからは、「僕のヒーローアカデミア」第5期から第7期のオープニング・テーマをご紹介していきます。
「No.1」 / DISH//
「No.1」は、DISH//が担当した『僕のヒーローアカデミア』第5期第1クール(第89話〜第101話)のオープニングテーマです。B組との合同訓練を通じて、主人公・出久の“個性”やヒーローとしての自覚がより深まっていく物語にぴったりの、疾走感と重厚さをあわせ持つロックナンバーです。
タイトルが示すように、楽曲には「No.1ヒーローを目指す強い意志」や「理想と現実の間でもがきながら前へ進む姿」が描かれており、オールマイトの後継者として苦悩する出久の成長過程とリンクしています。力強いビートとエモーショナルなボーカルが、彼の決意や葛藤をよりリアルに響かせます。
また、合同訓練での仲間たちの成長や絆、ライバルとの刺激的な関係性も、「自分だけのNo.1を見つける」というテーマに通じ、ヒーローたちの等身大の姿を後押しするような楽曲となっています。
ヒロアカの新章の幕開けを飾るにふさわしい、力強くも希望に満ちた主題歌です。
「Merry‐Go‐Round」 / MAN WITH A MISSION
「Merry-Go-Round」は、MAN WITH A MISSIONが手がけた『僕のヒーローアカデミア』**第5期第2クール(第102話〜第113話)**のオープニングテーマ。ヴィランとの対峙やプロヒーローとしての現場体験を通して、出久たちがより“リアルなヒーローの世界”に足を踏み入れていく物語に寄り添った、スケール感あふれるロックナンバーです。
楽曲のテーマは、「繰り返す困難の中でも、止まらずに前に進み続けること」。メリーゴーラウンドという一見優雅な言葉に、ぐるぐると迷いながらも立ち止まらない覚悟を重ね、ヒーローたちの葛藤と成長を力強く描いています。
MAN WITH A MISSIONならではの重厚なサウンドとエモーショナルなメロディが、物語の緊張感とドラマ性を際立たせ、視聴者の感情を高める役割を果たしています。ヒーローもヴィランもそれぞれの正義を抱える中で、自分なりの答えを模索する若きヒーローたちの姿に深く響く一曲です。
第5期の後半を象徴する、力強さと切なさを併せ持った名主題歌です。
「ひたむき」 / SUPER BEAVER
「ひたむき」は、SUPER BEAVERが担当した『僕のヒーローアカデミア』第6期第1クール(第114話〜第126話)のオープニングテーマ。ヒーローとヴィランの全面戦争が描かれる激動の章において、戦いの重みとその中にある信念を強く支えるロックナンバーです。
タイトル通り、この楽曲には「不器用でも真っ直ぐに、信じた道を貫く」ことへの強いメッセージが込められており、圧倒的な力を前にしても立ち向かおうとするヒーローたちの姿勢と深くリンクしています。SUPER BEAVERならではの熱量あるボーカルと、心を突き動かすようなバンドサウンドが、作品の緊迫感と切実さを際立たせています。
敵<ヴィラン>との死闘が続き、仲間が傷つき、信念が試される中でも、「ひたむき」に誰かを守ろうとする。その姿勢を、歌詞と音でまっすぐに描いたこの楽曲は、まさに第6期の精神そのものを表現した主題歌といえます。
ヒロアカのターニングポイントを彩る、魂を揺さぶる名曲です。
「ぼくらの」 / Eve
「ぼくらの」は、Eveが手がけた『僕のヒーローアカデミア』第6期第2クール(第127話〜第138話)のオープニングテーマ。ヴィランとの壮絶な戦いを経て、傷ついた社会と自分自身に向き合うヒーローたちの姿を描くこの章で、内面の葛藤と再生をやさしく、そして力強く支える楽曲です。
Eveならではの繊細かつ抽象的な歌詞は、ヒーローである前に「ひとりの人間」として悩み、迷い、それでも前を向こうとするデクたちの心情に重なります。「ぼくらの」という言葉には、“誰かひとりではなく、仲間とともに未来を築いていく”という希望と連帯の意味が込められ、絶望の中に小さな光を灯すようなメッセージが伝わってきます。
優しさと不安定さが同居するようなサウンドと、心に染み渡るメロディが、物語の空気感を深く支え、視聴者に静かな感動を与える一曲。ヒロアカの“再出発”を象徴する、静かに燃えるような主題歌です。
「誰我為」 / TK from 凛として時雨
「誰我為(たがため)」は、TK from 凛として時雨が担当した『僕のヒーローアカデミア』第7期第1クール(第139話〜第147話)のオープニングテーマ。ヒーロー社会が崩壊の危機に直面し、主人公たちが「何のために戦うのか」を自らに問い続ける中で流れる、圧倒的な緊張感と精神性をまとった一曲です。
タイトルの「誰我為」は、“誰のために自分は戦うのか”という意味を持ち、まさに第7期の核心に迫る問いを突きつけます。TKらしい鋭くも儚いボーカルと、緻密かつ激しいサウンドが、絶望と希望の間でもがくキャラクターたちの内面をリアルに描き出しています。
この楽曲が生まれた背景には、TKが「作品のために自分が描けるものとは何か」と自問していた時、ふと目の前を飛んだ虹色のシャボン玉が消える瞬間を見た体験がありました。その儚くも美しい情景が、彼の中で本作のテーマを形づくったといいます。原作を丁寧に読み込んだ上で、自身の感情と作品のメッセージを重ね合わせて完成させた、まさに魂を削って紡がれた一曲です。
この楽曲は、ただのバトルを盛り上げる主題歌にとどまらず、『ヒロアカ』の根底にある「ヒーローとは何か」「自分の正義とは何か」といった問いかけに正面から向き合う重みを持ち、視聴者に深い余韻を残します。
圧倒的な熱量と精神性で、第7期の幕開けを飾るにふさわしい、鋭利な輝きを放つ主題歌です。
「カーテンコール」 / 優里
「カーテンコール」は、優里が手がけた『僕のヒーローアカデミア』第7期第2クール(第148話〜第159話)のオープニングテーマ。物語が最終決戦へと突き進む中で、ヒーローと敵<ヴィラン>がそれぞれの信念をぶつけ合うこのクールに、深い“もしも”の視点と希望を投げかける一曲です。
歌詞には、「もし違う形で出会っていたら、争うことはなかったかもしれない」という想いが込められており、〈僕ら違う物語で出会えてたなら/ 争う事なんてなかったのかも〉というフレーズが象徴的。正義と悪、ヒーローとヴィランという枠組みを超えて、人として分かり合える可能性を示唆しています。
タイトルの「カーテンコール」もまた印象的で、「終幕」を思わせながらも、戦いの果てに“何を残せるか”という問いかけが込められています。優里のまっすぐで切実な歌声が、激しさの中にある優しさや、複雑に揺れる感情を丁寧にすくい取っており、ただの戦いでは終わらないヒロアカの深みをより強く印象づけます。
対立の果てにあるわずかな光を描いた、「希望」と「和解」の可能性を感じさせる主題歌です。
「僕のヒーローアカデミア」EDテーマ一覧 Part.1
ここからは、「僕のヒーローアカデミア」第1期から第4期までのエンディング・テーマをご紹介していきます。
「HEROES」 / Brian the Sun
「HEROES」は、Brian the Sunが手がけた『僕のヒーローアカデミア』第1期(第1話〜第13話)のエンディングテーマ。主人公・緑谷出久(デク)が“無個性”という絶望から、それでもヒーローを目指し歩み出す姿を描いた物語の幕開けにふさわしい、まっすぐでエネルギッシュな一曲です。
タイトルの「HEROES」が示す通り、楽曲は“ヒーローとは何か”というシンプルかつ本質的なテーマに寄り添っています。疾走感のあるサウンドと、どこか不器用で真っ直ぐな歌詞が、夢に向かってもがく少年たちの姿と重なり、聴く者の背中をそっと押してくれるような力強さを持っています。
Brian the Sunらしい繊細かつ熱のこもったボーカルとバンドサウンドが、物語の余韻を温かく包み込み、視聴者の心に強く残るエンディングとなっています。シリーズの始まりを支えるにふさわしい、原点にして象徴的な楽曲です。
「だから、ひとりじゃない」 / Little Glee Monster
「だから、ひとりじゃない」は、Little Glee Monsterが担当した『僕のヒーローアカデミア』第2期第1クール(第14話〜第26話)のエンディングテーマ。デクたちが“仮免試験”や“雄英体育祭”といった試練に挑みながら、仲間とともに成長していく姿に寄り添うように、温かく力強く響く楽曲です。
タイトルに込められた「ひとりじゃない」というメッセージは、困難に立ち向かう中で感じる孤独や不安を、仲間の存在がそっと支えてくれるという『ヒロアカ』らしいテーマに直結しています。Little Glee Monsterの圧倒的な歌唱力と多彩なハーモニーが、友情・絆・信頼といったエンディングにふさわしい感情を丁寧に表現しています。
戦いの中にも、日常や心のぬくもりを感じさせる一曲として、視聴者の心を穏やかに包み込む名エンディングです。
「だってアタシのヒーロー」 / LiSA
「だってアタシのヒーロー」は、LiSAが担当した『僕のヒーローアカデミア』第2期第2クール(第27話〜第38話)のオープニングテーマ。主人公・緑谷出久をはじめとする若きヒーロー志望たちが、自分たちの信念と夢に真っ直ぐ向き合う姿を力強く後押しする、エネルギッシュで情熱的な一曲です。
タイトルに込められた「アタシのヒーロー」という言葉は、周囲のヒーローや仲間たちへの尊敬と愛情を示しつつ、誰かのヒーローであることの責任や覚悟も感じさせます。LiSAならではの力強いボーカルが、キャラクターたちの成長や葛藤、決意を鮮やかに映し出し、作品の熱量を高めています。
アップテンポでキャッチーなメロディは視聴者の心に残りやすく、若さと情熱あふれるヒロアカの世界観を象徴する主題歌のひとつです。
「アップデート」 / miwa
「アップデート」は、miwaが担当した『僕のヒーローアカデミア』第3期第1クール(第39話〜第51話)のオープニングテーマ。物語が新たな展開を迎え、主人公・緑谷出久たちが自分自身の限界を超えて成長し続ける姿を力強く後押しする楽曲です。
タイトルの「アップデート」は、“自己の刷新・進化”を意味し、ヒーローとしての新たな段階へとステップアップしていくキャラクターたちの心情を表現しています。miwaの澄んだ伸びやかな歌声が、未来への希望と決意を鮮やかに映し出し、視聴者に前向きなエネルギーを届けます。
躍動感あふれるメロディと力強い歌詞が、ヒーローとしての成長や挑戦の連続を描く第3期の熱量と見事に調和。新しいステージに向かう彼らの姿を力強く彩る、爽快感あふれる主題歌です。
「ロングホープ・フィリア (TV Limited)」 / 菅田将暉
「ロングホープ・フィリア (TV Limited)」は、菅田将暉が担当した『僕のヒーローアカデミア』第3期第2クール(第52話〜第63話)のオープニングテーマです。物語がクライマックスへと加速する中、主人公・緑谷出久たちが希望を胸に困難に立ち向かう強い意志を描いています。
この楽曲の作詞・作曲を手掛けたamazarashiの秋田ひろむは、登場人物の一人である「オールマイトの視点」を意識した歌詞を加えています。英雄としての重圧や葛藤、そして未来へとつなぐ決意が、切実かつ繊細に表現されているのが特徴です。
タイトルにある「フィリア」は、古代ギリシャ語で「友愛」「友情」「親愛」を意味し、終わりの見えない戦いの中でも諦めずに前を向くヒーローたちの絆を象徴しています。
菅田将暉の感情豊かなボーカルと、秋田の深い世界観が融合し、視聴者の心に強く響く名曲となっています。
「航海の歌」 / さユり
「航海の歌」は、さユりが歌う『僕のヒーローアカデミア』第4期第2クール(第64話〜第77話)のエンディングテーマ。物語がより深い局面へ進む中、主人公たちがそれぞれの未来へ向けて歩みを進める姿を繊細に映し出す楽曲です。
タイトルの「航海の歌」は、未知の海へ船出するように、困難や葛藤を乗り越えながら自分自身の道を切り開いていくヒーローたちの決意を象徴しています。さユりの透明感あふれる歌声が、希望と不安が交錯する心情を美しく表現し、聴く者に優しい共感を呼び起こします。
「僕のヒーローアカデミア」とは「お守りのような作品」と明かしたさユり。その思いが込められた歌詞には、迷いや孤独を抱えながらも前を向き続ける強さが感じられ、視聴者にとっても心の支えとなる名エンディングが完成。
静かながらも力強いメロディと繊細な表現が、第4期のドラマチックな展開に深みを加えています。
「Shout Baby」 / 緑黄色社会
「Shout Baby」は、緑黄色社会が歌う『僕のヒーローアカデミア』第4期第2クール(第78話〜第88話)のエンディングテーマ。雄英高校の生徒たちが「文化祭」に向けて奮闘する一方で、敵〈ヴィラン〉たちとの新たな緊張も高まる中、人間ドラマと心の成長を優しく包み込むように流れる一曲です。
繊細で感情豊かな歌声とメロディが、登場人物たちの「伝えたいけど言えない」「誰かのために声を上げたい」という葛藤を、等身大の視点で丁寧に描写。特に、耳郎響香を中心としたクラスの団結や努力の物語と美しくリンクし、エンディング映像と共に強く印象に残る楽曲です。
「Shout Baby」というタイトルが象徴するように、不器用ながらも心の奥で叫びたい感情や、誰かに届けたい想いを抱えて生きるすべての人に向けられたメッセージが詰まっています。温かくも切実なこの主題歌は、青春と仲間との絆を描いた第4期後半にぴったりの一曲です。
「僕のヒーローアカデミア」EDテーマ一覧 Part.2
ここからは、「僕のヒーローアカデミア」第5期から第7期までのエンディング・テーマをご紹介していきます。
「足跡」 / the peggies
「足跡」は、the peggiesが担当した『僕のヒーローアカデミア』第5期第1クール(第89話〜第101話)のエンディングテーマ。雄英高校1年A組とB組の合同訓練や、出久の“個性”に新たな展開が訪れる重要なパートに寄り添いながら、キャラクターたちの心情をやさしく描き出す楽曲です。
タイトルの「足跡」は、彼らがこれまで歩んできた道のりと、これから刻んでいく未来への歩みを象徴。迷いながらも前へ進もうとする生徒たちの姿に重なり、聴く者の胸に静かに響きます。
また、感情の起伏を繊細に表現するボーカルと、力強くも爽やかなバンドサウンドが、青春の葛藤や仲間とのつながりをやさしく後押し。エンディング映像では、生徒たちの日常のひとコマが描かれ、彼らの「等身大の足跡」にフォーカスを当てた温かな演出も話題となりました。
この楽曲は、過酷なバトルの中にある小さな成長や、仲間との絆に目を向けることで、『ヒロアカ』の“人間ドラマ”としての魅力を改めて感じさせてくれる一曲となっています。
「嘘じゃない」 / 崎山蒼志
「嘘じゃない」は、シンガーソングライター・崎山蒼志が歌う『僕のヒーローアカデミア』第5期第2クール(第102話〜第113話)のエンディングテーマ。物語がヴィラン側にフォーカスし、“敵(ヴィラン)連合”の過去や苦悩が描かれるシリアスなパートで流れる、切実でエモーショナルな楽曲です。
崎山蒼志ならではの独特なメロディと、儚くも力強い歌声が、ヴィランたちの「嘘じゃない」苦しみや本心を浮かび上がらせ、これまでヒーロー目線では語られなかった“もうひとつの正義”に寄り添います。
歌詞には、誰かを傷つけてしまってもなお信じたい「本当の気持ち」や、自分が信じてきたものへの葛藤がにじみ出ており、荼毘やトガなど敵連合の内面とシンクロするような重みがあります。
エンディング映像と相まって、視聴者に「悪とは何か」「誰の物語にも背景がある」という深い問いを投げかける、静かで鋭い余韻を残すエンディングテーマとなっています。
「SKETCH」 / 秋山黄色
「SKETCH」は、秋山黄色が歌う『僕のヒーローアカデミア』**第6期第1クール(第114話〜第126話)**のエンディングテーマ。ヒーローと敵<ヴィラン>の全面戦争が描かれる緊迫した物語の中で、キャラクターたちの“心の輪郭”をそっとなぞるような、静かで強い余韻を残す楽曲です。
この曲は、秋山黄色が「自己犠牲」について深く考えていた時期に生まれたもの。自暴自棄になりそうなほど追い込まれていた自身の経験を通じて、「どうすれば人は自分を大切にできるのか」を問い直したと語っています。その答えとしてたどり着いたのが、「他人のために身を切る行動=スケッチを描くように思いやること」でした。誰かがその人の痛みや孤独を理解し、手を差し伸べることで、破滅的な選択から引き戻せる――そんな強い思いが、この曲には込められています。
「SKETCH」というタイトルには、“未完成な自分”や“これから描かれる未来”という意味も込められており、これは戦いの中で揺れながらも成長していくヒーローたちの姿とも重なります。秋山黄色の柔らかくも芯のある歌声と、繊細なサウンドが、過酷な戦場を生き抜くキャラクターたちに寄り添い、視聴者の心にも静かに響きます。
この楽曲は単なるエンディングではなく、「誰かのために戦う」とはどういうことか、そして「自分を犠牲にせずに生きる」ことの大切さを静かに伝える、ヒロアカのテーマとも深く共鳴する一曲です。
「キタカゼ」 / SIX LOUNGE
「キタカゼ」は、SIX LOUNGEが担当した『僕のヒーローアカデミア』第6期第2クール(第127話〜第138話)のエンディングテーマ。激動の戦いを経て、それぞれが深い傷を負いながらも前を向こうとするキャラクターたちに、まるで“北風”のように厳しくも優しく寄り添う楽曲です。
タイトルの「キタカゼ」は、逆風の象徴でありながら、それでも踏みとどまり進んでいく力強さを象徴しています。シンプルながらも情熱的なサウンドと、真っ直ぐなメッセージが、混乱と絶望のなかにあるヒーローたちの“これから”を後押しするように響きます。
とりわけ、これまで守られる立場だった人々が“誰かを守る側”へと変わっていく姿や、ヒーローと市民との関係が大きく揺れる今期の展開と、この楽曲の等身大のエネルギーは見事にマッチ。再出発を決意する者たちの背中をそっと押すような存在感を放っています。
感情にまっすぐ向き合うロックナンバーとして、『ヒロアカ』の物語に温かく、そして芯のある余韻を残すエンディングテーマです。
「蕾」 / Omoinotake
「蕾」は、Omoinotakeが担当した『僕のヒーローアカデミア』第7期第1クール(第139話〜第147話)のエンディングテーマ。大規模な戦いによって深く傷ついたキャラクターたちが、それでも再び立ち上がろうとする“希望の芽吹き”を象徴するような、温かくも力強いバラードです。
この曲を手がけたOmoinotakeは、2014年の連載当初からの原作ファン。「デクやヒーローたちの“人を想う姿”に何度も心を揺さぶられた」と語っており、その深い共感と敬意が楽曲の端々に込められています。
タイトルの「蕾」には、“つらい過去を抱えながらも、また咲こうとする意志”が込められており、キャラクターたちの成長と再生の物語と美しく重なります。やさしいピアノと柔らかなファルセットが印象的なこの楽曲は、緊張感のある本編の展開を受け止めるように、視聴者の心にじんわりと染み渡ります。
Omoinotakeならではの繊細な感情表現と、前向きで誠実なメッセージが響く「蕾」は、第7期のテーマである“信じる力”と“立ち直る勇気”をそっと照らすような、優しいエンディングテーマです。
「六等星」 / ざらめ
「六等星」は、新進気鋭のアーティスト・ざらめが手がけた『僕のヒーローアカデミア』第7期第2クール(第148話〜第159話)のエンディングテーマ。
タイトルの「六等星」とは、肉眼で見える星の中で最も暗い星の等級を指します。これは、“小さくても確かに光を放つ存在”として、困難の中であえぎながらも自分の信じる道を進むキャラクターたちの姿を象徴しています。
楽曲全体は、静かでありながらもどこか凛とした佇まいを持ち、繊細なピアノとストリングスが、登場人物たちの抱える不安や痛み、そしてそれを乗り越えようとする意志をそっと包み込むように響きます。
とくにエンディング映像では、キャラクターたちの過去や心の葛藤が丁寧に描かれており、楽曲のメッセージと見事に重なり合っています。
“まばゆい光の中で目立たなくても、誰かの心に届く小さな光”。「六等星」は、そんなヒーローたちの静かな強さと希望を描いた、美しくも切実な一曲です。
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE』シリーズの主題歌・挿入歌

引用:少年ジャンプ公式サイト
「ロングホープ・フィリア」 / 菅田将暉
「ロングホープ・フィリア」は、菅田将暉が歌う『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~』の主題歌です。作詞・作曲はロックバンドamazarashiの秋田ひろむが担当し、映画の世界観にあわせて書き下ろされました。
すでにご紹介した通り「フィリア(philia)」はギリシャ語で“友愛”を意味し、タイトルのとおり、信じ合う仲間との絆や希望をテーマにした歌詞が、劇場版で描かれるデクとオールマイト、そして新たな仲間との絆を力強く支えます。
印象的なのは、楽曲が映画だけにとどまらず、公開直前に放送されたTVアニメ第3期(第52話〜第63話)後半のエンディングテーマとしてアレンジバージョンが使用された点。これにより、劇場版とテレビシリーズの物語が音楽でつながる構成となり、ファンの間でも話題を呼びました。
切なくも前向きなメロディと、菅田将暉のまっすぐな歌声が、ヒロアカの根底にある「誰かのために立ち上がる強さ」を鮮やかに表現しています。
「ハイヤーグラウンド」 / sumika
「ハイヤーグラウンド」は、ロックバンドsumikaが担当した映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』の主題歌。疾走感あふれるメロディとともに、登場人物たちが懸命に未来を切り拓こうとする姿を力強く後押しする楽曲です。
ボーカルの片岡健太は、脚本を読んだ段階で「只事ではない」と感じたと語っており、本作への並々ならぬ思い入れをにじませました。そうした真摯な姿勢が、作品の魂と共鳴するような言葉とサウンドに込められています。
プロデューサーの岡村和佳菜は「『似通らないそれぞれの旗を掲げて、光の方角へ進んでいこう』というメッセージは、まさに作品そのもの」と語り、この主題歌がヒーローたちの“個性”や“信念”を象徴するものであることを称賛しました。
“違いを受け入れ、共に未来を目指す”というヒロアカの根幹にあるテーマを体現したこの曲は、まさに劇場版のスピリットを音楽で表現した一曲と言えるでしょう。
「エンパシー」 / ASIAN KUNG-FU GENERATION
2021年に公開された劇場版第3弾『ワールド ヒーローズ ミッション』の主題歌「エンパシー」は、結成25周年を迎えたASIAN KUNG-FU GENERATIONが担当。映画の世界観に寄り添うエモーショナルなロックサウンドが、国際的スケールで展開される物語を熱く彩ります。
オファーを受けた後、ボーカルの後藤正文は原作を全巻読破。共同プロデューサーとして親友の下村亮介(the chef cooks me)がアレンジに参加するなど、制作段階から作品への深い愛情が注がれています。
「みんなちがってみんないい」という理想に対し、実際の自己肯定や個性との向き合い方は決して簡単ではない。そんな葛藤とともに成長していくデクたちの姿を見て、「ヒーローもまた、自分自身と闘っている」と後藤は語っています。彼らへの共感(=エンパシー)を込めて書き下ろされた本楽曲は、観る者の心にも静かに寄り添い、力をくれる一曲です。
「ホムンクルス」 / Vaundy
劇場版第4弾となる『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』の主題歌「ホムンクルス」は、マルチな才能で注目を集めるVaundyが担当。自身も『ヒロアカ』のファンであり、「デクとその仲間たちにシンパシーを抱き、強く闘う主人公の姿に勇気をもらってきた」と語っています。
タイトルの「ホムンクルス」は、ラテン語で「小さな人間」を意味し、“人間の中には人間を操作する小さな人間がいる”という神話に由来しています。この他にも“人工的に作られた人造人間”という概念でも知られています。
この言葉には、自分の中にあるもう一人の自分、そして「自分は何者か」という問いが内包されており、Vaundy自身が制作時に抱えていた「個性」への葛藤と深く結びついています。
彼は“個性とは、先人から受け継がれたもの”という考えを軸にしながら、自分自身の在り方を問い直し、その内面を丁寧に音楽に落とし込んでいます。
ヒーローであっても悩みや迷いを抱えるヒロアカの登場人物たちと重なるように、「ホムンクルス」は、闘うすべての人に寄り添い、内なる声に耳を傾けながら歩む勇気を与えてくれる一曲です。
「Gift」 / Vaundy(ED主題歌)
「Gift」は、Vaundyが劇場版『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』のために書き下ろしたエンディング主題歌で、心のひび割れにそっと触れるような、優しさと痛みが共存するバラードです。
ギターの柔らかな音色に乗せて、「ふとした言葉が人を傷つけ、また別の言葉が救いになる」という“人の言葉と想い”の重みを描き出しています。
歌詞に繰り返される《人の頬を触れ続けた》というフレーズは、誰かの痛みに寄り添い、無言のまま心に手を差し伸べるような行為の象徴。無個性だったデクがオールマイトから“力”という名のギフトを受け取ったように、誰かが誰かのために「何かを引き受ける」姿勢に焦点が当てられています。
《いつか誰かが僕と痛みを分け合えたら》《少年は母の光を胸に受けている》などの表現は、人が生きるうえで避けられない“痛み”と、それを包み込む“愛”の存在を歌っています。まるでデクが仲間や家族、師であるオールマイトの思いを受け継いでヒーローとして歩む姿とも重なります。
そしてサビの《It's a gift from the love/酸いも甘いも》という言葉は、人生の喜びも悲しみも、すべてが「誰かからの贈り物」であるという気づきをもたらします。これはVaundy自身が主題歌「ホムンクルス」の制作時に語った、「“個性”とは先人から受け継がれるもの」という思想とも通じるもの。エンディング主題歌「Gift」は、その想いをやわらかく、静かに、観客の心へと届けてくれるのです。
『僕のヒーローアカデミア』歴代主題歌まとめ
『僕のヒーローアカデミア』を彩る歴代の主題歌は、ただのアニメソングにとどまらず、作品のテーマやキャラクターたちの葛藤、成長を力強く映し出す「物語のもう一つの主役」と言えます。
名だたるアーティストたちの魂が込められた楽曲は、視聴者の心に深く響き、ヒーローたちの戦いと絆をより鮮やかに感じさせてくれました。
アニメシリーズもいよいよ最終章へと突入し、クライマックスが目前に迫る中、これまでの音楽が紡いできた軌跡がより一層輝きを増すことでしょう。
ぜひ、心震わす歴代主題歌の数々を通して、ヒーローたちの最後の戦いを見届けてください。