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MAZZELメンバーのデビューまでの軌跡と新グループ誕生の物語

MAZZELメンバーのデビューまでの軌跡と新グループ誕生の物語

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MAZZELとは?

画像引用:公式Instagram

MAZZEL(マーゼル)は、オーディションドキュメンタリー番組『MISSION×2(ミッション・ミッション)』から誕生した、日本の8人組ボーイズグループです。

メンバーは、BMSGの元練習生であるKAIRYU・RAN・SEITOに加え、一般公募で選ばれたTAKUTO・EIKI・NAOYA・RYUKI・HAYATOの計8名で構成されています。

彼らは厳しい審査とトレーニングを乗り越え、2023年5月に念願のデビューを果たしました。

所属事務所であるBMSGは、ラッパー・Novel Coreや人気グループ・BE:FIRSTを擁する音楽事務所で、AAAのメンバーとしても知られるSKY-HIが代表を務めています。BMSGは「才能を殺さない」ことを理念に掲げ、日本の音楽シーンに新しい風を吹き込む存在として注目されています。

グループ名「MAZZEL」は、幸運や幸福を意味する「mazel」に、迷路を意味する「maze」、そして情熱を表す「zeal」という3つの言葉を組み合わせた造語です。“迷路のような日々の中でも情熱を絶やさず突き進み、掴んだ幸福を人々に届けられるグループでありたい”という強い思いが込められています。

彼らの音楽は、クールなジャズテイストから、夏を感じさせるラテン調の楽曲まで幅広く、リリースのたびに新たな世界観をみせています。

デビュー直後から「SUMMER SONIC 2023」などの大型音楽フェスに出演し、地上波でもパフォーマンスを披露するなど、精力的な活動を展開しています。

さらに、2023年12月1日には「TOWER RECORDS MUSIC 2023 年間再生ランキング」新人アーティスト部門で第1位、12月12日には「レコチョク年間ランキング2023」でも新人アーティスト部門第1位を獲得。MAZZELの音楽が、業界内外で高く評価され、リスナーに広く受け入れられていることが、確かな数字となって表れています。

MAZZELがデビューするまでの歩み

画像引用:公式Instagram

現在のMAZZELを構成する8人のメンバーは、どのようにして出会い、グループとしての歩みを始め、デビューという夢を叶えたのでしょうか。

その軌跡は、BMSGの公式YouTubeチャンネルで公開されたオーディションドキュメンタリー番組『MISSION×2(ミッション・ミッション)』を通じて詳細に描かれています。

ここからは、その番組内容をふまえながら、MAZZELがどのようにして誕生し、デビューへと至ったのか、その道のりをご紹介します。

2022年春・新ボーイズグループの結成プロジェクトが始動

2022年3月、BE:FIRSTを生み出したオーディション「THE FIRST」のファイナリストであり、BMSGのトレーニー(練習生)だったRANとREIKOのもとに、KAIRYUとSEITOが新たに加わり、4人のメンバーが集結しました。

SKY-HIは当初から「マーベル映画のヒーローたちのように、それぞれキャラクターや雰囲気が異なりながらも、プロフェッショナルとしての意識を持ったグループを作りたい」と考えており、4人が初めて顔をそろえた場で、そのビジョンを熱く語りました。

彼らが最初に取り組んだ課題曲は、DA PUMPの「CORAZON」。この課題では、単なるクオリティだけでなく、グループとしてどのような魅力を発揮できるか、一つの作品をチームで作り上げる中で、個々がどのように貢献できるかが重視されました。

「聴き手にインパクトを与える構成になっているか」「立ち位置が変わる際の動き方はどうするか」といった細部に至るまで、4人は真剣に話し合い、意見を交わしながら課題に取り組んでいきます。その姿に、気づけばまるで友人や家族を応援するかのように、番組『MISSION×2』の視聴者たちも彼らに引き込まれていきました。

4月上旬には、SKY-HIに対して「CORAZON」の進捗を披露。そして同じ日に、2曲目の課題曲として「FANTASY」が発表されます。この楽曲はもともとBE:FIRSTのためにSKY-HIが制作したデモ曲でしたが、新たなグループである彼らにふさわしい内容に感じられたこと、そしてBE:FIRSTとの差別化を図る意図もあって、4人に託されることとなりました。

そして迎えた4月22日の成果発表会。パフォーマンスを見たSKY-HIは、まず「感動した」と率直な想いを口にしました。

その後は、一人ひとりにじっくり時間をかけて、これまでの練習で得た成果や今後の課題について丁寧にフィードバック。最初は不安や課題を抱えていたメンバーたちも、それぞれの壁を乗り越え、自信を持って次のステップへ進もうとする、晴れやかな表情を見せていました。

REIKOのプロジェクト離脱・「MISSION×2」は新たなフェーズへ

2022年6月、それまで一緒に課題に取り組んでいたREIKOのプロジェクト離脱が決定しました。本人のメンタル面や体調面の問題により、4人でMAZZELとしてデビューすることは難しいと、SKY-HIが判断。REIKO本人、スタッフ、そしてメンバーとの丁寧な話し合いを重ねた結果、プロジェクトから身を引くことが正式に決まりました。

「THE FIRST」終了後からRANやREIKOと共に活動したいという強い思いを抱いていたKAIRYUをはじめ、他のメンバーたちも、この決断には大きなショックを受けました。これまで苦楽を共にしてきた“戦友”の離脱は、彼らにとって簡単に割り切れることではなかったのです。

しかし、SKY-HIから「これは熟考の末の決断であり、深刻にとらえすぎず、今はデビューに向けて自分のスキルを磨くことに集中してほしい」と励ましの言葉がかけられ、メンバーたちは前を向いて歩みを進める決意を固めました。

同日、新たな課題曲として発表されたのは、BE:FIRSTのクールなダンスナンバー「Bye-Good-Bye」。3人体制となった彼らは、どのようにパートを分担し、どんな振り付けにするかを一つひとつ話し合いながら進めていきました。

そして2022年7月1日から7日にかけて、彼らにとって初となる「強化合宿」が実施されました。基礎体力の向上を目的としたトレーニングやストレッチ、そして歌唱やダンスの集中指導が行われるこの合宿は、非常にハードなものでしたが、3人は真摯に課題に向き合い、充実した日々を過ごしていきます。

合宿中に取り組んだ課題曲は、BE:FIRSTのデビュー曲「Gifted.」。同じ歌詞でも“怒り”や“悲しみ”といった異なる感情をどう表現するか、メンバーそれぞれの持ち味を活かした振り付けをどう構成するかなど、高度な表現力とチームワークが求められる内容でした。

そんな中、1週間におよぶ合宿生活の終盤、彼らに衝撃的な発表がされます。それは、新たにBMSGトレーニーオーディションを勝ち抜いた12人が合流し、計15人での「最終メンバー選抜合宿」が行われるというものでした。

この追加メンバーを選ぶための3次選考会は、8月1日に実施。2次審査を通過した応募者たちは、Yellow・Red・Blue・Greenの4チームに分かれ、BE:FIRSTの「Be Free」をたった2日間で完成させるという課題に挑みました。

パフォーマンスでは、歌唱力やダンススキルはもちろんのこと、グループとしての協調性や表現力、将来的な伸びしろなども含め、総合的な視点から評価が行われました。そして翌日、合宿への参加が決まったのは、前川流輝(RYUKI)、川縁拓途(TAKUTO)を含む12名。ここからMAZZEL最終メンバーを決める本格的な合宿がスタートしていくことになります。

大人の恋をしっとりと歌い上げる「FANTASY」に挑戦

2022年8月7日、いよいよ3週間にわたる最終合宿がスタートしました。さまざまなミッションと3回の審査を通じて、正式なデビューメンバーを決定するための、まさに最後の関門です。

合宿所に到着後、参加者たちはまず一人ずつ自己紹介を行い、チームメイトとしての第一歩を踏み出しました。その後は各部屋に分かれて宿泊準備へ。『MISSION×2』の映像内では、カードゲームをしながら打ち解け合ったり、バーベキューで和気あいあいと食材を準備したりする微笑ましい場面が多数収められており、視聴者にとっても彼らの素顔を知る貴重な機会となっています。

第1次審査の課題曲は、大人の恋愛模様を情感たっぷりに描いた楽曲「FANTASY」。

KAIRYU・RAN・SEITOの3人は、すでに以前のステージでこの楽曲に取り組んだ経験があり、他の参加者にとってはハイレベルな挑戦となりました。

合宿期間中には中間発表会も行われ、参加者それぞれがパフォーマンスに磨きをかけていきます。そして8月15日、第1次審査が実施され、ここで選ばれた12名が第2次審査へと進みました。

第2次審査では、参加者たちは2つのグループに分かれ、新たな課題曲「Get Down」に挑戦。この楽曲は、弾むようなベースラインとリズミカルな展開が印象的な一方で、歌詞には複雑な感情が込められています。胸に抱える期待や不安、掴みかけたチャンスがすり抜けてしまったときの葛藤など、聴き手の心に深く刺さるメッセージが繊細に表現されており、参加者には高い解釈力と表現力が求められました。

コロナ禍の影響による合宿中止を受けながらも確実に前進

画像引用:公式Instagram

8月19日、最終合宿の真っ只中、参加者の中に新型コロナウイルスの感染が確認され、やむなく合宿の中止が決定されました。

予期せぬ事態により、参加者たちは一時帰宅を余儀なくされ、選考は一時中断となります。しかし約1か月後、2次審査まで進んだメンバーたちが再び東京に集結。数回にわたるリハーサルを重ね、10月11日に「Get Down」のグループパフォーマンスを披露し、3次審査通過者を決定するという形で選考が再開されました。

この休止期間中も、感染拡大防止の観点から日常生活には多くの制限が課され、精神的にも苦しい時期が続きました。それでも、参加者の多くが「自分に足りなかった部分を見つめ直す貴重な時間だった」と語るなど、状況を前向きに捉え、各々が成長の糧とする姿勢を見せていました。逆境に立たされながらも、自分の夢に真剣に向き合う彼らの姿は、多くの視聴者の胸を打ったことでしょう。

第2次審査では、それぞれのチームが異なる解釈と感情を込め、「Get Down」の持つ深い世界観を全力で表現しました。参加者たちにとっては濃密で長く感じる時間、しかし見守るSKY-HIたちにとっては、デビューにふさわしい人材を選ばなければならない、あまりにも短く重い30分の審査時間となりました。

その結果、12人いた参加者は10人へと絞られることに。審査では、パフォーマンスの完成度や個々の成長度合いはもちろんのこと、すでに形を見せつつあった“MAZZEL”というグループの色に合致しているかどうか、といった観点も重視されました。

最終課題曲「MISSION」披露を経てついに誕生した新グループ

2022年10月14日から23日にかけて、いよいよデビューメンバーを決定するための最終合宿が行われました。

この最終審査で課された楽曲は「MISSION」。夢を掴むためにまっすぐ突き進む参加者たちの姿を描いたような、力強く情熱的な歌詞とサウンドが印象的な一曲です。制作を手がけたSKY-HI自身も、「これは『MISSION×2』に挑んだ参加者たちを思って書いた楽曲だ」と語っています。

「MISSION」は、それまで取り組んできた「FANTASY」や「Get Down」よりも、さらに歌唱・ダンスの難易度が高いハードなナンバー。変声期を迎え、思うように声が出せないメンバーや、感情表現の壁に直面するメンバーもいる中で、全員がそれぞれの課題と真摯に向き合いながら、着実に前へと進んでいきました。

そして迎えた10月30日、運命の最終審査会がついに開催。長く続いたこのプロジェクトの集大成として、参加者たちは渾身のパフォーマンスを披露します。

そのステージを目の前で見届けたSKY-HIは、深い感慨を込めてこう語りました。「今後、自分が何をしても返し切れないほど、みんなから大きな財産をもらった。これから生まれるグループを、一生大切にしていきたい。」

審査結果の発表に先立ち、ここで初めて新グループの名前が「MAZZEL(マーゼル)」であること、そしてその正式なメンバー数が8人であることが告げられます。

名前を呼ばれたのは KAIRYU、NAOYA、RAN、SEITO、RYUKI、TAKUTO、HAYATO、EIKIの8人。

グループ名「MAZZEL」は、「迷路(maze)」のような日々を情熱(zeal)を持って進み抜き、やがて「幸福(mazel)」をつかみ取る、という意味が込められた造語です。その名のとおり、困難な道のりを乗り越え、夢への第一歩を踏み出した8人の物語が、ここから本格的に始まります。

まとめ

グループ結成までの過程を経て、常に一人ひとりが全力で音楽と向き合い続けてきたMAZZEL。

2023年5月17日にメジャーデビューを果たして以降、楽曲リリースや音楽イベントへの出演など、多方面での活躍が続いており、今後のさらなる飛躍が大いに期待されています。

BE:FIRSTの弟分としても注目を集める彼らは、BMSGの元トレーニーと一般公募から選ばれた8人で構成されており、それぞれが異なる個性と才能を持った実力派。パフォーマンスの完成度はもちろん、メンバー間の絆やグループとしての団結力も、多くのファンを惹きつける大きな魅力となっています。

MAZZELの楽曲は、YouTubeや各種サブスクリプションサービスでも配信されており、彼らの世界観や音楽性を気軽に楽しむことができます。これまでMAZZELを知らなかったという方も、ぜひ一度、彼らの音楽に触れてみてください。

メンバーの詳細なプロフィールや最新情報は、グループの公式ホームページやSNSでチェックしてみてください。