松元ヒロは、1952年10月19日生まれで、鹿児島県出身のピン芸人である。鹿児島実業高校在学中に全国高校駅伝で区間賞を獲得し、法政大学進学後も陸上競技を続ける一方で芸の世界に魅力を感じ、パントマイムを志して生活者と笑いをつなぐ表現者への道を歩み始めている。1985年に「お笑いスター誕生!!」で優勝した後、コントグループ「ザ・ニュースペーパー」の結成に参加し、1998年には独立してソロ芸人としての活動を開始している。独自のパフォーマンス「マイムニュース」や歴代首相のモノマネ、鹿児島時代の体験を踏まえた一人芝居を得意とし、立川談志に「本物の芸人」と評価されるなど高い実力を認められてきた。その活動の一環として、松元ヒロによるスタイルあるお笑いライブ「スタンダップコメディー」を定期的に開催している。たとえば2020年には鹿児島を巡るソロライブを3公演実施し、パントマイムとトークを融合した社会風刺を軸に、政治家や気象予報士などの即興モノマネで観客を笑わせている。また近年では、東京・護国寺の本浄寺で「拝鈍亭」というステージ名を掲げた年間恒例のソロライブも継続中であり、「松元ヒロのスタンダップコメディー」としてファンの支持を集めている。2025年に入ってもその精力的なライブ活動は止まらず、7月13日には山口市民会館小ホールで「松元ヒロ・ソロライブ2025」を予定しているが、既に公演は完売しており注目を集めている。これらのライブでは、独自の視点と即興力、鋭い社会風刺によって観客を引き込み、テレビでは伝えきれない深い笑いを体験させている。松元ヒロは、自らが発明したスタンダップコメディーという形式を通じて、ニュースや政治を題材に表現する独自の芸世界を築き、そのパフォーマンスで社会に問いかけ続けている。