
韓国ドラマ『ヒーローではないけれど』キャスト16名のプロフィールやあらすじを徹底調査
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『ヒーローではないけれど』あらすじ

画像引用:NETFLIX公式Instagram
タイムスリップや予知夢、空を飛ぶといった不思議な力を持っていたボク一家。しかし、うつ病や不眠症、過食症、スマホ依存といった現代ならではの悩みによって、その力はだんだん弱まってきてしまいます。
そんなある日、一家の前に親切だけど少し怪しげな女性、ト・ダヘが突然現れます。
ひょんなことからダヘと一緒に暮らすことになったボク一家ですが、そこから奇妙で波乱に満ちた日々が始まっていきます。
『ヒーローではないけれど』メインキャスト
ここからは『ヒーローではないけれど』メインキャストのプロフィールをご紹介します。
ポク・ギジュ(演:チャン・ギヨン)

画像引用:チャン・ギヨン公式Instagram
うつ病を患ったことで、「幸せだった過去に戻れる」という特別な能力を失ってしまった36歳のポク・ギジュ。
彼は、自分の人生をやり直すチャンスを失い、現実と向き合うことになります。
ポク・ギジュを演じるのは、モデル出身の俳優チャン・ギヨンです。彼は2014年にドラマ『大丈夫、愛だ』で俳優としてデビュー。
その後、2018年のドラマ『マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~』で注目を集め、主演を務めた『ここに来て抱きしめて』(2018年)、『九尾の狐とキケンな同居』(2021年)、『今、別れの途中です』(2021年)などで人気俳優の地位を築きました。
本作『ヒーローではないけれど』は、チャン・ギヨンが兵役を終えて約2年半ぶりに出演するドラマであり、初めて父親役に挑戦したことも話題となっています。
ト・ダヘ (演:チョン・ウヒ)

画像引用:チョン・ウヒ公式Instagram
ある日、ポク家の前に突然現れた30歳の女性ト・ダヘ。彼女の登場は、まるで運命のように一家の生活を大きく変えていきます。
このト・ダヘを演じているのは、実力派女優のチョン・ウヒです。彼女は、2011年に大ヒットした映画『サニー 永遠の仲間たち』で、シンナー中毒の少女イ・サンミを演じて注目を集めました。
その後も『母なる証明』(2009年)、『ビューティー・インサイド』(2015年)、『哭声/コクソン』(2016年)、『スマホを落としただけなのに』(2023年)など、数々の映画に出演し、演技力に定評のある女優として知られています。
また、2017年のドラマ『アルゴン』をきっかけにテレビドラマにも本格的に進出し、『恋愛体質〜30歳になれば大丈夫』(2019年)やNetflixの話題作『The 8 Show ~極限のマネーショー~』(2024年)などで、幅広い役柄を演じています。
『ヒーローではないけれど』サブキャスト|ギジュの家族
ここでは『ヒーローではないけれど』に登場するギジュの家族のプロフィールをご紹介します。
ポク・マヌム (演:コ・ドゥシム)
不眠症を抱え、未来が見える「予知夢」の能力を失ってしまったポク家の家長、ポク・マヌム。
このマヌムを演じるのは、韓国を代表するベテラン女優コ・ドゥシムです。
彼女は2018年のドラマ『マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~』で、イ・ソンギュンが演じたパク・ドンフンら三兄弟の母親役を演じ、温かみのある演技で注目を集めました。
さらに、2019年の『椿の花咲く頃』ではカン・ハヌル演じる青年ファン・ヨンシクの母親役を好演し、多くの視聴者の心をつかみました。
そのほかにも、『私たちのブルース』(2022年)、『輝くウォーターメロン』(2023年)など、日本でも人気の高い話題作に出演し、長年にわたり重厚感のある演技で作品を支えてきた実力派の俳優です。
ポク・ドンヒ (演:スヒョン)
かつては有名なモデルとして活躍していたポク・ドンヒ。しかし現在は高度な肥満症に悩まされており、モデルの仕事を辞め、特技だった「空を飛ぶ能力」までも失ってしまいました。
そんなドンヒを演じているのは、国際的に活躍する俳優スヒョンです。
彼女は、2015年公開のマーベル映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で、ヘレン・チョ博士役としてスクリーンデビュー。
その後も、『ダーク・タワー』(2017年)や『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018年)など、ハリウッド映画にも多数出演しています。
海外では、クローディア・キムという名前で活動しており、韓国を代表するグローバル俳優の一人として知られています。
ポク・イナ (演:パク・ソイ)
父親の持つ特殊な能力が原因で母親を亡くしてしまった少女ポク・イナ。
彼女は家族の温もりをスマートフォンで埋めようとするうちに、重度の近視とスマートフォン依存に悩まされるようになってしまいます。
イナを演じているのは、韓国の人気子役パク・ソイです。彼女は2018年、6歳のときにドラマ『ミストレス~愛に惑う女たち~』でデビュー。
以降、『ドドソソララソ』(2020年)、『ロースクール』(2021年)、『怪異』(2022年)、Netflixの話題作『シスターズ』(2022年)などに次々と出演し、その可愛らしさと確かな演技力で注目を集めています。
さらに、ドラマだけでなく映画にも活躍の場を広げており、『ただ悪より救いたまえ』(2020年)、『ホテルレイク』(2020年)、『スイッチ 人生最高の贈り物』(2023年)など、多彩な作品に出演。
子役ではありますが、ジャンルを問わず存在感を放つ実力派の子役です。
オム・スング (演:オ・マンソク)

画像引用:オ・マンソクInstagram
若い頃にポク家に婿養子として迎えられたオム・スング。彼は、ト・ダヘが現れるまで、家族のために料理、洗濯、掃除など家事全般を一手に引き受けてきた、いわば「影の主婦」のような存在です。
スングを演じるのは、ベテラン俳優のオ・マンソクです。1987年から舞台を中心に活動し、2007年には映画でスクリーンデビュー。
2013年以降はテレビドラマにも本格的に出演し、活躍の幅を広げてきました。
特に、2018年の人気ドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』、そして翌年の『ある春の夜に』では、いずれも主人公の父親役を演じ、深みのある演技で日本の韓国ドラマファンにも広く知られるようになりました。
これらの作品は、どちらもアン・パンソク監督×脚本家キム・ウン×主演チョン・ヘインという名タッグによるヒット作です。
さらに2024年には、『涙の女王』『ワンダフルワールド』『ヒーローではないけれど』『卒業』と、話題のドラマに次々と出演しており、作品を支える名バイプレーヤーとして存在感を発揮し続けています。
『ヒーローではないけれど』サブキャスト|ダヘの家族
ここでは『ヒーローではないけれど』に登場するダヘの家族のプロフィールをご紹介します。
ペク・イルホン (演:キム・グンスン)
行き場をなくしたト・ダヘに手を差し伸べ、母親のように支えてくれたのが、チムジルバン(韓国式サウナ)で垢すりの仕事をしているペク・イルホンです。
このイルホンを演じているのは、女優キム・グンスンです。彼女は2014年、41歳という遅咲きで女優デビューを果たしましたが、その後、確かな演技力で高く評価されます。
特に2022年には、映画『Star of Ulsan』での演技が認められ、釜山国際映画祭で今年の俳優賞、さらにローマ国際映画祭では主演女優賞を受賞しました。
そして2024年には、映画『Jeong-Sun』でもトゥルッコ映画賞と第33回 釜日映画賞で主演女優賞を受賞し、演技派としての地位を確立。
同じく2024年には、ドラマ『ヒーローではないけれど』や『となりのMr.パーフェクト』などの話題作に立て続けに出演し、一般層からの知名度も急上昇中。いま注目の中堅女優です。
グレース (演:リュ・アベル)

画像引用:リュ・アベル公式Instagram
グレース・ケリーのように優雅で気品ある女性の役を演じることを夢見ている、ト・ダヘの妹のような存在のグレース。
このグレースを演じているのは、女優リュ・アベル。人気ドラマ『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』(2015年)や『ロースクール』(2021年)で知られる俳優リュ・ヘヨンの実の姉でもあります。
リュ・アベルは、もともとミュージカルや映画、舞台で活動しており、2011年にドラマへ本格進出。その後も、『マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~』(2018年)、『アルハンブラ宮殿の思い出』(2018年)、『平日午後3時の恋人たち』(2019年)などに出演し、着実に演技の幅を広げてきました。
舞台出身ならではの表現力と自然な演技で、じわじわと注目を集めている注目の俳優です。
ノ・ヒョンテ (演:チェ・グァンロク)

画像引用:チェ・グァンロク公式Instagram
ペク・イルホンに対して強い忠誠心を持ちつつも、誰よりもト・ダヘのことを気にかけている優しさあふれる人物、それがノ・ヒョンテです。
このノ・ヒョンテを演じているのは、モデル出身の俳優チェ・グァンロク。なんと俳優になる前はキャビンアテンダントとして働いていたという、ちょっと変わった経歴の持ち主です。
彼は、2022年のドラマ『グリーン・マザーズ・クラブ』でルイ・ブニュエル役を演じ、華々しく俳優デビュー。
端正なルックスと落ち着いた雰囲気で注目を集め、今後の活躍が期待される若手俳優の一人です。
『ヒーローではないけれど』サブキャスト|その他登場人物
ここでは『ヒーローではないけれど』のその他登場人物のプロフィールをご紹介します。
イ・セヨン (演:チョン・ミナ)

画像引用:チョン・ミナ公式Instagram
ポク・ギジュの亡くなった妻であり、ポク・イナの実の母親であるイ・セヨン。
このセヨンを演じるのは、子役出身の女優チョン・ミナです。
2018年に人気ドラマ『ミスター・サンシャイン』で芸能界に復帰して以来、『医師ヨハン』(2019年)、『ドクター弁護士』(2022年)などの話題作に出演し、子役から大人の女優へと成長を遂げています。
ハン・ジュヌ (演:ムン・ウジン)

画像引用:ムン・ウジン公式Instagram
ポク・イナのクラスメイトで、ダンスサークルに所属しているハン・ジュヌ。
このジュヌを演じるのは、子役のムン・ウジンです。
彼は2018年のドラマ『ここに来て抱きしめて』と、2019年の『キル・イット~巡り会うふたり~』で主演のチャン・ギヨンの子ども時代をそれぞれ演じて話題になりました。
その後も、『キム秘書はいったい、なぜ?』(2018年)や『サイコだけど大丈夫』(2020年)など、多くの韓国ドラマに出演し、韓国ドラマ界を代表する子役として知られています。
コ・ヘリム (演:キム・スイン)

画像引用:キム・スイン公式Instagram
ポク・イナの同級生で、クラスの人気者。ダンスサークルのジュヌに想いを寄せる学校のマドンナ的存在、コ・ヘリム。
ヘリムを演じるキム・スインは、人気ドラマ『サイコだけど大丈夫』(2020年)で、ソ・イェジの子ども時代を演じました。
また、2021年の『マウス~ある殺人者の系譜~』では、主要キャラクターのキョン・スジンの子ども時代を演じました。
シン女史 (演:パク・ヒョンジョン)
シン女史はオム・スングの趣味や日常生活を共にするパートナー。
この役を演じるのは、1993年からドラマで活躍しているベテラン女優パク・ヒョンジョンです。
近年は、2018年の『マザー~無償の愛〜』、『ナインルーム』、そして2020年の『偶然見つけたハル』など、多くの話題作に出演しています。
パク社長 (演:イ・ウォンジョン)
シン女史の夫を演じるのは、ベテラン俳優イ・ウォンジョンです。1991年から70本以上のドラマに出演し、多彩な役柄をこなしてきました。
特に2022年には、話題のドラマ『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』でモスクワ役を演じ、世界的に広く知られるようになりました。
チョ・ジハン (演:チェ・スンユン)

画像引用:チェ・スンユン公式Instagram
ポク家の予備新郎という立場を利用して資金を借り、病院建設に乗り出すなど野心的な一面を持つ、ボク・ドンヒの恋人。
この役を演じるチェ・スンユンは、2019年の大ヒットドラマ『愛の不時着』や2020年の『賢い医師生活』など、多くの人気作品に出演している俳優です。
キム・ミニョン (演:キム・ジョンファン)

画像引用:キム・ジョンファン公式Instagram
ポク・ギジュの先輩役を務めるのは、俳優キム・ジョンファンです。彼は、2019年の『アスダル年代記』、2020年の『医師ヨハン』、そして2022年の『未成年裁判』など、話題作で経験を積んできました。
また、本作では、ポク家の家長ポク・マヌム役を演じるコ・ドゥシムの息子役を務めており、2022年のドラマ『私たちのブルース』に続いて、母と同じ作品で共演しています。
『ヒーローではないけれど』オリジナルサウンドトラック

画像引用:HMV&BOOKS
ミュージシャンのチョン・ジェヒョンが音楽監督を務めたドラマ『ヒーローではないけれど』のオリジナルサウンドトラックは、新鮮な脚本と演出、そして俳優たちの熱演によって視聴者を引き込むストーリーに、完成度の高い音楽が濃厚な余韻を添えています。
全31曲が収録されたオリジナルサウンドトラックの中から、特におすすめの歌入り楽曲を3曲ご紹介します。
あなたと歩く季節/ソ・スビン
音楽監督のチョン・ジェヒョンが、ふたりの主人公の不安な関係を美しいメロディーと歌詞で表現した「あなたと歩く季節」。
シンガーソングライターのソ・スビンが、温かく繊細な感性と独特の叙情的で少し寂しい歌声で歌い、ドラマの世界により深く引き込んでくれる一曲です。
眺める/イ・ソラ
ドラマのシナリオからインスピレーションを受けた音楽監督チョン・ジェヒョンが作曲した、エレクトロニックミュージックをベースにしたボサノバ風の楽曲「眺める」。
歌うイ・ソラは、叙情的な声と独特の感性でこの曲を表現。豊かなサウンドが、惹かれ合うふたりの主人公の本音を見事に代弁しています。
ラピュタ/イ・スンヨル
曲名の通り、主人公たちが夢見るふたりだけの未知の世界を描いた「ラピュタ」。
「モダンロックの巨匠」と呼ばれるシンガーソングライター、イ・スンヨルが、柔らかく深みのある声から美しい高音へとつなげるボーカルで、ドラマの物語をより繊細に表現した一曲です。
最後に
2024年5月から6月にかけて韓国で放送された全12話のドラマ『ヒーローではないけれど』は、うつ病や不眠症など、現代社会でよく見られる心の問題をテーマにしています。
代々受け継がれてきた特殊な能力を失った家族の物語を通じて、人生や家族の絆、そして再生の大切さを優しく描いたヒーリングファンタジーロマンスです。
心に寄り添うストーリーと魅力的なキャストの演技、さらに完成度の高い音楽が見事に調和した本作は、多くの視聴者に癒しと感動を届けています。
家族や人生の意味を改めて考えたい方にぜひおすすめしたい作品です。