韓国ドラマ『涙の女王』のキャストやあらすじを徹底解説

韓国ドラマ『涙の女王』とは？

画像引用：Netflix

『涙の女王（Queen of Tears）』は、財閥の令嬢であるホン・ヘインと、その夫で地方出身の弁護士ペク・ヒョヌの夫婦関係を描いたラブコメディです。

結婚3年目を迎え、すれ違いや誤解によって冷え切った夫婦関係に陥っていた2人。しかし、ある出来事をきっかけに再び心を通わせ、愛を取り戻していく姿が描かれます。

主演を務めるのは、キム・スヒョンとキム・ジウォン。実力・人気ともにトップクラスの2人が、深みのある演技でリアルな夫婦の心情を表現しています。

脚本は、『愛の不時着』や『星から来たあなた』など大ヒット作を手がけたパク・ジウンが担当。感動と笑いが絶妙に織り交ぜられたストーリー構成で、視聴者の心をつかんでいます。

ラブロマンスを軸にしながらも、家族の絆や個々の成長といったテーマも描かれており、幅広い世代に支持されている作品です。

ドラマ概要

韓国ドラマ『涙の女王』は、2024年3月9日より韓国のtvNで放送がスタートした話題作。

本作は、大ヒットドラマ『愛の不時着』以来、約4年ぶりに脚本家パク・ジウン（代表作『星から来たあなた』『プロデューサー』など）が手がけた新作。

さらに、『愛の不時着』の共同演出を担当したキム・ヒウォン監督（代表作『ヴィンチェンツォ』『シスターズ』など）、そしてチーフプロデューサーを務めたチャン・ヨンウ監督（代表作『ミスター・サンシャイン』『不可殺 －永遠を生きる者－』など）が再びタッグを組んだことでも大きな注目を集めました。

実力派スタッフ陣による夢の再集結と実力派俳優の共演により、放送前から高い期待が寄せられていた作品です。

あらすじ

田舎村・龍頭里の里長の息子でスーパーマーケットの王子と呼ばれるペク・ヒョヌは、努力の末に弁護士となり、大財閥クイーンズグループの令嬢ホン・ヘインと世紀のロマンスを実らせて結婚。婿入りという形でクイーンズ家に入り、現在はクイーンズ百貨店の法務部チーム長として働いています。

一方、妻のヘインはクイーンズグループの常務取締役であり、百貨店の社長としても辣腕を振るうデパートの女王。職場でもヒョヌの上司にあたる存在です。

そんな2人の結婚生活も3年が経ち、財閥一家のしがらみやヘインの自己中心的な態度に疲れ果てたヒョヌは、ついに離婚を決意。しかし、離婚を切り出そうとした矢先、ヘインが余命3か月という難病を抱えていることが判明。事態は思わぬ方向へと動き出します。

冷え切った関係に終止符を打とうとする2人に、運命が与えた第二のチャンス。

危機の中で再び動き出す、奇跡のようなラブストーリーが幕を開けます。

韓国ドラマ『涙の女王』メインキャスト

韓国ドラマ『涙の女王』が国内外で高い人気を誇る理由のひとつは、その豪華なキャスト陣にあります。

主演を務めるのは、『サイコだけど大丈夫』で繊細な演技を見せたキム・スヒョンと、『私の解放日誌』で圧倒的な存在感を放ったキム・ジウォン。

さらに、『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』のパク・ソンフン、『ヴィンチェンツォ』のクァク・ドンヨン、そして『ペーパー・ハウス・コリア：統一通貨を奪え』のイ・ジュビンと、近年のヒット作を彩ってきた実力派俳優たちが顔を揃えています。

本作は、韓国ドラマで人気の高い「財閥もの」や「社会格差もの」といったジャンルをベースにしながら、シリアスなテーマやスリリングな展開をコミカルに描写。

笑いあり、涙ありのヒューマンドラマとして多くの視聴者の心を掴んでいます。

ロマンスを経て結ばれた夫婦が、すれ違いと危機を乗り越え、再びかつての愛を取り戻せるのか。そんな感情豊かで深みのあるストーリーを支えているのが、実力派キャスト陣の演技です。

ここからは魅力的なメインキャストたち5人を詳しく紹介します。

ペク・ヒョヌ （キム・スヒョン）

画像引用：キム・スヒョン公式Instagram

クイーンズグループ 法務取締役／クイーンズ百貨店 法務チーム長

ペク・ヒョヌは、ソウル大学法学部・ロースクール出身のエリート弁護士。スマートな頭脳と洗練されたビジュアルを兼ね備え、財閥3世のホン・ヘインと結婚したことで、故郷では誇りとも称えられる存在です。

しかし、結婚からわずか3年、冷え切った夫婦関係の中で彼は密かに離婚を夢見るようになりました。

ヒョヌは根が優しく、どこか陰謀に染まりきれない悪役になりきれない男。そんな複雑なキャラクターを繊細な演技で表現するのが、主演のキム・スヒョンです。

キム・スヒョンは、2007年のシットコム『キムチ・チーズ・スマイル』で俳優デビュー。2011年の『ドリームハイ』で注目を集め、日本でも多くのファンを獲得しました。以降、『太陽を抱く月』『星から来たあなた』『プロデューサー』『サイコだけど大丈夫』『ある日〜真実のベール』など、数々の話題作で主演を務め、韓国ドラマ界の新・四天王とも称されるトップ俳優へと成長。

もともとは物静かで内向的な性格だったキム・スヒョン。俳優の道に進んだのは、そんな彼を心配した両親のすすめで演技を学び始めたのがきっかけでした。

今やラブコメ界のキングと呼ばれる彼が演じる理想と現実のはざまで揺れる夫ヒョヌは、本作の大きな見どころのひとつとなっています。

ホン・ヘイン （キム・ジウォン）

画像引用：キム・ジウォン公式Instagram

クイーンズグループ 常務取締役／クイーンズ百貨店 社長

ホン・ヘインは、クイーンズグループ会長の孫娘であり、父と祖父からも事業家として高い信頼を寄せられている絶対君主のような存在。

クイーンズ百貨店の社長として、名だたる高級ブランド「ヘルキナ」を自らのデパートに誘致し、売上1兆ウォン超えを意味する1兆クラブ入りを目指すなど、卓越したビジネスセンスと野心を持つキャリアウーマンです。

そんなヘインを演じるのは、数々のヒット作で実力を証明してきたキム・ジウォン。

2012年の『花ざかりの君たちへ』や2013年の『相続者たち』で注目を集め、その後も『太陽の末裔』『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜』『私の解放日誌』といった話題作で、繊細な感情表現からコメディタッチの演技までこなす演技派女優としての地位を確立しました。

本作『涙の女王』では、『相続者たち』以来11年ぶりに再び財閥令嬢役を演じており、ヒョヌとの複雑な夫婦関係を通じて、強さと脆さを併せ持つ一人の女性をリアルに体現しています。

また、キム・ジウォンは演技だけでなく、ブルガリやピアジェといった世界的ブランドのイベントにも登場するなど、ファッション界からも注目される存在です。華やかな見た目と確かな実力を兼ね備えた彼女が演じるヘインは、本作に欠かせないキャラクターのひとりです。

ユン・ウンソン （パク・ソンフン）

画像引用：パク・ソンフン公式Instagram

クイーンズグループの乗っ取りを企む悪役

ユン・ウンソンは、クイーンズグループの乗っ取りを狙う冷酷な悪役です。

卓越したM&Aの専門知識を持つウォール街出身の投資家であり、私生活は謎に包まれています。サイコパスとも評されるそのミステリアスで陰のあるキャラクターを、パク・ソンフンが見事に演じきっています。

パク・ソンフンはストイックな役作りで知られ、特技のボクシングを生かした演技にも定評があります。意外にも本人は怖がりで幽霊が苦手な一面も持っています。

2018年のドラマ『たった一人の私の味方』で演技力が高く評価され、『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』では実力派の悪役俳優としての地位を確立。さらに『誘拐の日』でも重厚な演技を披露しました。

2024年には大人気シリーズ『イカゲーム』シーズン2への出演も控えており、今後の活躍が期待されています。

ホン・スチョル （クァク・ドンヨン）

画像引用：クァク・ドンヨン公式Instagram

クイーンズグループ専務取締役／クイーンズマート代表

ヘインの弟で財閥3世のホン・スチョルは、スーパーマーケット「クイーンズマート」の代表を務めています。姉のヘインには頭が上がらず、単純で頼りない一面もありますが、妻や子どもへの深い愛情で魅力的な人物です。

クァク・ドンヨンは研究熱心な俳優として知られ、自身の長所や役柄を多角的に分析し、幅広い役柄を演じ分けています。ユーモアあふれる性格で、インタビューやSNSでのファン交流にも積極的に取り組んでいます。

『サイコだけど大丈夫』に続きキム・スヒョンと2度目の共演を果たし、『雲が描いた月明り』『ヴィンチェンツォ』『その年、私たちは』『ビッグマウス』などのヒット作で独自の存在感を放っています。

チョン・ダへ（イ・ジュビン）

画像引用：イ・ジュビン公式Instagram

スチョルの妻

礼儀正しく知性的な女性でありながら、その裏には野心を秘めるホン・ダヘ。次第に夫スチョルの純粋な愛情に惹かれていきます。優雅で上品なビジュアルと博識さも魅力のひとつです。

イ・ジュビンは元々アイドル志望でしたが、途中で女優へ転向。多彩な女性像を演じ分け、2021年の『先輩、その口紅塗らないで』、2022年の 『ペーパー・ハウス・コリア：統一通貨を奪え』などで高い評価を得ています。

趣味は旅行とバレエで、SNSでバレエの練習風景を公開することもあります。

Netflixシリーズでの活躍により、グローバルにも注目を集めている注目の女優です。

韓国ドラマ『涙の女王』サブキャスト | ヘインの家族

韓国ドラマ『涙の女王』に登場するサブキャスト、ヘインの家族について紹介します。

ホン・マンデ （キム・ガプス）

ヘインの祖父／クイーンズグループ会長

ホン・マンデは、クイーンズグループの創業者であり会長を務める人物。

ヘインとスチョルの祖父として一族の頂点に立ち、財閥の最高権力者としての威厳と影響力を放ちます。ドラマを通して、家族と企業の命運を左右するキーパーソンとして重厚な存在感を発揮します。

演じるキム・ガプスは、現代劇・時代劇を問わず多くの作品で活躍してきた名バイプレイヤー。王役を多く務めており、『ヘチ 王座への道』では朝鮮王朝第19代スクチョン、『チュノ〜推奴〜』では第16代インジョを演じています。近年では『賢い医師生活』のユルジェ財団理事長役としても話題を集めました。

『涙の女王』ではその豊かな演技力で、大財閥の象徴である会長という重厚な役を見事に演じきっています。

モ・スリ （イ・ミスク）

ホン・マンデ会長と30年間同棲中の女性

モ・スリは、クイーンズグループ会長ホン・マンデの長年の愛人であり、財閥一族の裏側で静かに、時には大胆に権力を操る存在です。

主役夫婦のロマンスが繊細に描かれる一方で、彼女の策略や思惑がストーリーに緊張感と厚みを加え、『涙の女王』に欠かせないキーパーソンとなっています。

演じるイ・ミスクは、1979年に女優デビューしたベテランで、キム・ガプスと並び長年にわたり韓国ドラマ界を支えてきた名優。『ラブレイン』ではヒロインの母親役を務め、日本の視聴者にも親しまれています。

物静かな役から悪女役まで演技の幅は非常に広く、本作ではその卓越した表現力で強烈な印象を残しました。

本人は明るくユーモアにあふれた性格で、現場を和ませる存在としても知られており、その姿は2009年のセミドキュメンタリー映画『女優たち』でも垣間見ることができます。

ホン・ボムジュン （チョン・ジニョン）

クイーンズグループ副会長／ヘインとスチョルの父

ホン・ボムジュンは、クイーンズグループの副会長として重責を担いながら、家庭では絶対的な権力者である父ホン・マンデの存在に押され気味な人物。

娘ヘインには厳格な態度を見せる一方、息子スチョルの奔放さにはどこか甘く、家族のバランスを保とうと苦悩する父親像が描かれています。財閥内の微妙な力関係や、親子の複雑な絆を通して、彼の人間味ある姿が浮かび上がります。

演じるチョン・ジニョンは、知性と重厚感を兼ね備えた演技派俳優。名門・ソウル大学出身の経歴を持ち、ドラマ『トンイ』では誠実な従事官ソ・ヨンギを好演。『ラブレイン』ではイ・ミスクとの共演、『不可殺 －永遠を生きる者－』では本作の共同監督チャン・ヨンウと再びタッグを組むなど、幅広いジャンルで活躍しています。

また俳優業にとどまらず、シナリオライターや演出家としても活動。

映画『消えた時間』で監督デビューを果たし、国内外で高く評価されるなど、マルチな才能を発揮しています。

キム・ソンファ （ナ・ヨンヒ）

クイーンズ百貨店VVIPクラブ運営責任者／ヘインとスチョルの母

キム・ソンファは、クイーンズグループ財閥の奥方として上流社会を象徴するような気品を持ちながら、占い好きでどこか抜けた一面もある人物です。

過去に長男を亡くした悲しみから、長女ヘインに厳しく当たってしまい、母娘の関係には常に緊張が走っています。物語の中では、ウンソンらの陰謀にまんまと乗せられてしまうなど、家族の危機に拍車をかける存在でもあります。

演じるナ・ヨンヒは、1980年にわずか19歳で女優デビュー。初期は成人映画や恋愛ドラマのヒロインとして人気を集め、その後は財閥マダムや上流階級の母などを得意とするベテラン女優として確固たる地位を築きました

韓国ドラマ『星から来たあなた』では、ヒロイン・チョン・ソンイの母親役で注目を集め、日本の韓ドラファンにも広く知られています。

その長年にわたる演技力と存在感で、『涙の女王』でも物語の人間関係に深みを与えています。

ホン・ボムジャ （キム・ジョンナン）

ホン・マンデの長女／ヘインとスチョルの叔母

ホン・ボムジャは、クイーンズグループ創業者ホン・マンデ会長の長女で、ヘインとスチョルの叔母。

元夫への復讐の末に刑務所に入るなど、波乱万丈な過去を持つ破天荒な女性です。突然現れては家族に歯に衣着せぬ物言いを浴びせかけるその姿は、視聴者に強烈なインパクトを残しました。作中ではトラブルメーカーでありながら、物語のテンポを左右するユニークな存在です。

演じるキム・ジョンナンは、韓国ドラマ界の名バイプレイヤー。

2018年の大ヒット作『SKYキャッスル～上流階級の妻たち～』では冷酷な大学関係者役で話題を集め、さらに『愛の不時着』では主人公を取り巻く親族の一人として登場し、重厚感と存在感のある演技で注目を浴びました。

ジョンナン自身は、自分の性格を「感情表現が素直でオープン」と語っており、バラエティ番組では人気グループBTSへの熱い愛を語る一面も。芸能界きってのARMY（BTSファン）としても知られ、知識の深さはファンの間でも有名です。

その自由奔放なキャラクターと、確かな演技力が相まって、『涙の女王』に欠かせない人物となっています。

韓国ドラマ『涙の女王』サブキャスト② | ヒョヌの家族

韓国ドラマ『涙の女王』に登場するサブキャスト、ヒョヌの家族について紹介します。

ペク・ドゥグァン （チョン・ベス）

ヒョヌの父／龍頭里（ヨンドゥリ）村の里長

ペク・ドンパルは、ヒョヌの故郷・龍頭里の村長を務める、地元の名士。

田舎ならではの素朴さと温かさ、そして息子の幸せを第一に考える深い愛情を持った人物です。都会の財閥一家に嫁いだ息子ヒョヌとその妻ヘインとの関係にも、どこか距離を感じながらも、持ち前の人情味で接する姿が印象的。彼の言動は、ドラマの中でシリアスな展開を中和する、温かなユーモアとしても機能しています。

演じるチョン・ベスは、韓国ドラマ界を支える名脇役。

『今、私たちの学校は…』や『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』ではヒロインの父親を好演し、視聴者から韓国一の父親俳優とも称されるほど。娘や息子を思いやる誠実であたたかい父親像を自然に演じ分ける力量で、視聴者の心をつかんでいます。

その穏やかで親しみやすい雰囲気は、どのドラマにも欠かせない存在感を放っており、『涙の女王』でも家族の絆を象徴する重要なキャラクターとして物語を支えています。

チョン・ボンエ （ファン・ヨンヒ）

ヒョヌの母／龍頭里（ヨンドゥリ）スーパーのオーナー

チョン・ミジャは、ヒョヌの母であり、龍頭里でスーパーマーケットを営むパワフルな女性。

地方の素朴で人懐っこい雰囲気の中にも、商売人としてのしっかり者の一面を持ち、何かと財閥一家と比べられる息子夫婦を心配しながらも、明るく前向きに支え続ける肝っ玉母さんです。

都会での生活や価値観に戸惑いながらも、ユーモアと強い家族愛で周囲との距離を縮めていく彼女の存在は、ドラマに温かみを加えています。

演じるファン・ヨンヒは、演劇出身の実力派女優。舞台で培った演技力を活かし、2006年以降は映画やテレビドラマにも活躍の場を広げています。

母親役や近所のおばさん役など、庶民的で親しみやすいキャラクターを得意とし、名脇役として多くの作品に登場。

その自然体の演技は視聴者の共感を呼び、『涙の女王』でも龍頭里の穏やかで温かい空気を表現するキーパーソンとなっています。

ペク・ミソン （チャン・ユンジュ）

ヒョヌの姉／クイーンズヘアサロン店長

チョン・ダヘは、ヒョヌの姉であり、クイーンズ百貨店にある高級ヘアサロンの店長を務めています。

故郷・龍頭里出身ながら、センスと気概で都会に飛び込み、華やかな美容業界で成功を収めた芯の強い女性。見た目は派手ですが、弟ヒョヌや家族を大切に思う一面もあり、何かと周囲の潤滑油のような存在です。

姉らしい勝ち気さやたくましさの中に、繊細な感情をのぞかせるダヘのキャラクターは、物語にリアリティと躍動感を加えています。

演じるチャン・ユンジュは、韓国を代表するトップモデルとしても知られ、長年にわたりファッション界で活躍。

俳優としては、Netflixのドラマ『ペーパー・ハウス・コリア：統一通貨を奪え』や映画『バレリーナ』など話題作に出演し、独特の存在感を放っています。モデル出身ならではの洗練されたオーラに加え、力強くも自然な演技が魅力です。

チャン・ユンジュ自身もポジティブでエネルギッシュな性格の持ち主で、ライフスタイルや育児をテーマにしたエッセイ本の出版経験もあるなど、多方面で活躍を続けています。

ペク・ヒョンテ （キム・ドヒョン）

ヒョヌの兄／クイーンズボクシングジム 館長

ペク・ヒボムは、ヒョヌの兄であり、クイーンズ百貨店のテナントとして営業している「クイーンズボクシングジム」の館長です。

元プロボクサーで、現在は引退して指導者として地域の若者たちを育てています。体格はがっしりしていますが、弟想いで涙もろい一面を持つ、情に厚い兄です。

家族の中でも特に情熱的で人情にあふれた存在として、ヒョヌの内面に深く影響を与えている人物。時に暴走気味な言動も見せますが、弟夫婦の関係にも温かく介入しようとする様子は、物語にコミカルな味わいを加えています。

このヒボムを演じたのは、演劇出身の実力派俳優キム・ドヒョン。

2023年にはNetflixシリーズ『京城クリーチャー』で石川役を好演し、重厚感ある演技で注目を集めました。舞台と映像を行き来しながらキャリアを積んでおり、緊迫したシーンからユーモアのある場面まで幅広く対応できる柔軟な演技力が高く評価されています。

劇中では、豪快な兄と冷静な弟という好対照な兄弟関係が丁寧に描かれ、ヒョヌとのやり取りが視聴者の心を和ませるポイントのひとつとなっています。

韓国ドラマ『涙の女王』サブキャスト③ | 龍頭里の人たち

韓国ドラマ『涙の女王』に登場するサブキャスト、龍頭里の人たちについて紹介します。

ヨンソン （キム・ヨンミン）

村人たちの悩みや愚痴を受け止める、龍頭里の精神的支柱的存在。

演じるキム・ヨンミンは、『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』『夫婦の世界』などで深みのある演技を見せ、静かな存在感を放つ実力派俳優です。

チュンシク （パク・ジョンピョ）

龍頭里のムードメーカーであり、何かと里長（ヒョヌの父）にくっついてまわる自称右腕。

演じるパク・ジョンピョは、『二十五、二十一』『離婚弁護士シン・ソンハン』などで、コミカルからシリアスまで幅広く演じる注目の名バイプレーヤーです。

ガンミ （パク・ソンヨン）

龍頭里で暮らすチュンシクのしっかり者の妻。

演じるパク・ソヨンは、舞台や映画でキャリアを積んだ実力派で、2019年以降はドラマ『ヒップタッチの女王』などにも出演し、テレビでも活躍の幅を広げています。

韓国ドラマ『涙の女王』サブキャスト④ |その他の周辺人物

『涙の女王』には、主要キャストだけでなく、魅力的なサブキャストや周辺人物も登場します。

ここからは周辺人物について紹介します。

グレイス・コ （キム・ジュリョン）

セレブの仲介人役。

演じるキム・ジュリョンは、Netflixの大ヒット作『イカゲーム』での強烈な演技が話題となり、世界中にその存在を知られることとなった実力派俳優です。

ナ秘書 （ユン・ボミ）

秘書ナは、常にヘインの側に寄り添い、高慢そうに見えても実は明るく情に深い人物として描かれています。

秘密保持を貫きつつ、ヒョヌの存在や愛をヘインに気付かせる重要な役目を担いました 。

演じるユン・ボミは、2012年に『応答せよ1997』でドラマ初出演して以来、バラエティやウェブドラマで活躍するApinkのメンバーとしても知られています。

最近では、ドラマ『Queen of Tears』で秘書ナ役を演じたことで高評価を受け、Daejeon Special FX Film Festivalで最優秀助演女優賞にも輝いています。

その演技力は視聴者からも称賛されており、「高慢そうに見えるが、内情は明るくて魅力的」と評価されたほか、SNSや掲示板では彼女の演技が大きな話題となりました

キム・ヤンギ （ムン・テユ）

ヒョヌの大学同期／売れっ子の離婚専門弁護士

キム・ヤンギは、ヒョヌ（ペク・ヒョヌ）の大学時代からの友人であり、離婚専門の弁護士として成功を収めた人物。

作中では、ヒョヌの離婚問題に寄り添い、具体的かつ理解あるアドバイスを送る頼れる存在として登場します。

役名のキム・ヤンギとして、大学同期の視点からヒョヌを支えており、時に仲間として、時に専門家として重要な役目を担っています。

演じるムン・テユは、2007年のミュージカル『Ladies and Gentlemen』で俳優デビュー。以降、演劇やミュージカルでキャリアを築き、2020年には『賢い医師生活（Hospital Playlist）』で注目されました。

その後も『Queen of Tears』をはじめ、『The Interest of Love』『Forecasting Love and Weather』など、多彩なヒット作に出演し、視聴者の間で存在感を増しています。

ラブコメ界のキング＆クイーンの共演に、多種多彩で豪華なキャストが華を添える

韓国ドラマ『涙の女王』は、視聴者を笑いと感動の世界へと誘う、2020年代を代表する話題作です。

主演のキム・スヒョンさんとキム・ジウォンさんが演じる夫婦の繊細な関係性と、それを取り巻く家族愛が、物語の軸として視聴者の心を深く揺さぶります。

特に見どころとなるのは、主演俳優たちの圧倒的な演技力と、物語のテンポよく練られた展開。また、登場するキャラクターたちが実に多彩で、彼らのバックグラウンドや個性に注目することで、物語をさらに立体的に楽しむことができます。

過去に本作の脚本家パク・ジウン（『愛の不時着』『星から来たあなた』など）や監督チャン・ヨンウ、キム・ヒウォンとタッグを組んできた実力派俳優たちが集結。さらに、『イカゲーム』『ザ・グローリー』『ヴィンチェンツォ』など、世界的に人気を博した作品の出演者たちも多く出演しており、キム・スヒョン＆キム・ジウォンの豪華共演に一層の深みと華やかさを加えています。

韓国ドラマの魅力が凝縮された一作として、幅広い世代におすすめできる名作です。