槇原敬之は1990年にシングル「NG」でデビューし、翌1991年にリリースされた「どんなときも。」で一躍ブレイクを果たしたシンガーソングライターである。本名は槇原範之で、ファンからは「マッキー」の愛称で親しまれている。所属事務所はワーズアンドミュージックを経て、後に個人事務所を立ち上げた。大阪音楽大学短期大学部に在学中、ヤマハポピュラーソングコンテストで注目を集めたことが契機となりメジャーデビューに至った。「もう恋なんてしない」「冬がはじまるよ」「SPY」「Hungry Spider」など、数々のヒット曲を持ち、独特の比喩と感情描写に長けた歌詞が特徴とされる。2003年にはSMAPに提供した「世界に一つだけの花」が社会現象となり、自身でもセルフカバーを発表している。過去には法律違反による活動休止も経験しているが、その都度復帰し、多くのファンに支持されてきた。音楽的にはポップスを軸に、R&Bやソウル、クラシックの要素を取り入れた多彩なアレンジを施すスタイルで、作詞作曲だけでなく編曲まで自身で手がけることも多い。また、他アーティストへの楽曲提供も活発であり、平井堅やゴスペラーズなどの作品にも関わっている。