小田和正は、オフコースの元メンバーとしても知られる日本のシンガーソングライターである。本名は同じく小田和正で、音楽活動だけでなくプロデューサーや作曲家としても多くのアーティストと関わってきた。1970年にオフコースとしてデビューし、代表曲「さよなら」「愛を止めないで」「Yes-No」などで一世を風靡した。1989年のオフコース解散後はソロとしての活動を本格化させ、「ラブ・ストーリーは突然に」が1991年に大ヒットし、トレンディドラマ『東京ラブストーリー』の主題歌としても大きな話題となった。この曲はCD売上が約270万枚を記録し、日本の音楽史に名を刻む。以降も「キラキラ」「言葉にできない」「今日も どこかで」など、温かみのあるメロディと透明感のある声で多くの人の心をつかみ続けている。デビューから50年以上を経た現在でも精力的にツアーを行い、年齢を感じさせない伸びやかな歌声と変わらぬ音楽性で、幅広い世代から支持を集めている。所属事務所はファー・イースト・クラブで、東京芸術大学建築科卒という異色の経歴も持つ。なお、ソロとしての音楽活動開始は1986年にさかのぼり、「1985」や「BETWEEN THE WORD & THE HEART」など初期アルバムは高い評価を得ている。