日米大学野球選手権大会は、正式名称を「日米大学野球選手権大会」とする、大学レベルにおける日本とアメリカの学生野球代表チームが対戦する国際親善試合である。この大会は1972年に第1回が開催されて以来、日米の学生野球交流を目的として断続的に実施されてきた。基本的には隔年開催とされており、日本学生野球協会と全米大学体育協会（NCAA）との協力のもと運営されている。日本側は全日本大学野球連盟が選抜した精鋭メンバーで構成され、アメリカ側は全米の大学から選出された有力選手で構成されたナショナルチームが来日、あるいは日本代表が渡米して試合をおこなう。大会は全5試合構成で行われることが多く、各試合ごとに異なる都市で開催されることで全国のファンが観戦可能となっている。歴代の会場としては明治神宮野球場、MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島、阪神甲子園球場、横浜スタジアム、福岡PayPayドームなど、プロ野球仕様のスタジアムも含まれる。選手にとっては国際舞台での実践経験を積む絶好の機会であり、プロ志望選手にとってもスカウトに注目される登竜門となっている。また、過去には松坂大輔、田中将大、前田健太、大谷翔平など、後にNPB・MLBで活躍する選手がこの大会を経て羽ばたいている。さらに、アメリカ代表にはマーク・マグワイア、スティーブ・アヴェリーなど後のMLBスターが出場していた例もある。大会は国際的な野球競技の水準を比較する場でもあり、選手の育成とともに日米野球文化の相互理解促進にも貢献してきた。開催地が交互に変わる点も特徴で、2023年大会は日本で実施され、次回大会は2025年にアメリカでの開催が予定されている。
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