団長（NoGoD）はヴィジュアル系メタルバンド「NoGoD（ノーゴッド）」のボーカルとして知られる人物である。本名は非公開であるが、強烈な存在感と高い歌唱力、そして圧倒的なカリスマ性により、シーンの中でも異彩を放つ存在である。「団長（だんちょう）」という芸名は一種のリーダー的立ち位置を示しており、実際にバンドのフロントマンとしてメンバーを引っ張る立場にある。NoGoDは2005年に東京を拠点として活動を開始し、初期は「新興宗教楽団NoGoD」というバンド名で活動していたが、2007年に現在の名称へと改名している。所属事務所はART POP ENTERTAINMENTを経て、現在は独立的な活動を行っている。メジャーデビューは2010年にキングレコードよりリリースされたアルバム『欠片』によって果たされ、以降もコンスタントに作品を発表し、国内外でライブを行ってきた。団長（NoGoD）の歌唱スタイルは、メタル特有のシャウトやスクリームに加え、ミュージカル的な抑揚を効かせた独特のフレージングが特徴であり、楽曲の世界観をより濃密に演出している。また、ステージ衣装やメイクも独創的で、視覚面においても観客の印象に強く残る演出を施している。トークスキルにも定評があり、バンド活動以外でもラジオやイベントMCなどでその話術を披露することも多い。特に関西弁混じりのユーモラスな語り口と、時に鋭い社会的コメントを交えたトークスタイルがファンに愛されている。バンドとしての代表曲には「愚蓮」「神風」「十人十色」などがあり、そのいずれもがテクニカルな演奏と緻密な構成によって彩られている。NoGoDは一時期メンバーチェンジも経験しているが、団長（NoGoD）は結成以来のオリジナルメンバーとして活動を継続しており、バンドの顔として不動の地位を築いている。デビュー以降のキャリアを通じて日本のメタルシーンにおいて重要な役割を果たしており、今後もその動向が注目されている存在である。
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