DIAURA（ディオーラ）は、日本のヴィジュアル系ロックシーンで高い存在感を誇るバンドである。2009年12月に結成され、翌2010年1月より本格的に活動を開始した。メンバーはボーカルのyo-ka、ギターの佳衣（よしえ）、ベースの翔也、ドラムの達也の4人で構成される。佳衣は以前「Valluna」などで活動していた経験を持ち、バンドの音楽的中核を担っている。初期には短期間でのメンバーチェンジもあったが、現在のラインナップで安定した活動を続けている。DIAURA（ディオーラ）の特徴は、ダークで退廃的な世界観を基調とした楽曲と美学にあり、初期から独自の耽美主義的スタイルを築き上げてきた。2011年には1stシングル「失翼の聖域」をリリースし、注目を集める。続く2012年の1stアルバム『Genesis』により、全国規模での知名度を大きく拡大した。以降も「Evil」「blind message」などの作品で、重厚なサウンドと耽美な歌詞世界を一貫して提示している。また、視覚的な演出にもこだわりを見せ、MVやステージ演出では退廃的で演劇的な要素を取り入れたスタイルを確立している。2017年にはベストアルバム『INCOMPLETE』を発表し、過去の代表曲を再録音・再構築した形で自身の活動の軌跡を総括した。ライブ活動も精力的で、全国ツアーやワンマン公演を積極的に開催し、ヴィジュアル系ファン層に強く支持されている。所属事務所はAinsで、同事務所のイベントやレーベルメイトとの共演も多い。2020年には結成10周年を迎え、アニバーサリーライブをはじめとする記念企画が展開された。時代の変化とともにスタイルを変化させつつも、一貫して「闇」と「美」を基軸とする音楽性と表現力を貫いており、今もヴィジュアル系シーンの中心に立ち続けているバンドである。
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