I SEE STARS（アイシースターズ）は、アメリカ・ミシガン州出身のポスト・ハードコア／エレクトロコアバンドで、2006年に結成された。中心人物であるヴォーカルのDevin Oliverは本名も同じであり、当初はクリーンボーカルを担当していたが、後にバンドの中心的な存在として全体をリードするようになる。バンドはOliver兄弟のDevinとAndrew、ギターのBrent Allen、ベースのJeff Valentine、キーボードのZach Johnson、ドラムのChris Mooreなどを中心に構成されていた。デビュー作は2009年にリリースされたアルバム『3-D』で、シンセサイザーとメタルコアの融合という革新的なスタイルで一躍注目を集めた。代表作には『End of the World Party』や『Digital Renegade』、『Treehouse』などがあり、キャッチーなメロディとデジタルサウンド、そして重厚なブレイクダウンが特徴である。特に『Digital Renegade』以降は、より洗練されたエレクトロニック・サウンドと共にクリーンボーカルを前面に押し出した楽曲構成となり、より幅広いリスナー層を獲得した。初期はスクリームボーカルの比重が大きかったが、年を追うごとにエモーショナルな歌唱とポップな要素が強まっていった点が特徴的である。所属レーベルはSumerian Recordsで、同レーベル内のアーティストと共にツアーを行うなど、シーン内での存在感も強い。2020年代に入ってからは活動のペースがやや落ちていたものの、2023年にはアルバム『Anomaly』を発表し、再びエレクトロコアというジャンルに新たな風を吹き込んだ。バンド名の「I SEE STARS」は「夢や理想を見据えること」を意味しており、その名の通り、ジャンルにとらわれず挑戦を重ねる姿勢が評価されている。
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