KiM（キム／バンド）は、2000年代半ばから活動を開始した日本のロックバンドで、独自の美学とスタイルを貫いてきた存在である。バンド名であるKiM（キム／バンド）は、頭文字をすべて大文字で表記するスタイルが特徴的であり、音楽性とビジュアルの両面で一貫した世界観を構築している。メンバーはVo/Gt担当の井垣宏章、Baの濱田康裕、Drの井手信志を中心に構成されており、トリオ編成ながら重厚かつ繊細なサウンドでリスナーを魅了してきた。バンドの始動は2005年頃とされ、初期から国内のライブハウスを主戦場に着実に活動の幅を広げていった。2006年に発表された初のミニアルバム『NUDE』では、ラウドロックやオルタナティブを基調としながらも、メロウな旋律や叙情的な歌詞が印象的で、当時のインディーズシーンにおいて注目を集めた。以降、彼らは『GREAT MUSCLE』『ARCHAIC SMILE』などのアルバムをコンスタントに発表し、音楽的な深化を見せている。特に2008年リリースの『ROCK CHILD』は代表作とされており、強烈なグルーヴと歌詞の世界観が融合した名盤として評価が高い。彼らの楽曲はライブでこそ真価を発揮すると言われ、息の合った演奏と演出力により、観客の心を鷲掴みにする力を持っている。活動初期からヴィジュアルにも力を入れており、アートワークや衣装、ステージ照明までを含めた総合的な表現を志向している点が他バンドとの違いを際立たせている。なお、メンバーはそれぞれ別プロジェクトやサポート活動も行っており、音楽的な柔軟性と個々のスキルの高さもKiM（キム／バンド）の魅力のひとつである。活動の途中で一時的な休止やメンバーチェンジがあったものの、根幹にある思想や音楽性は一貫しており、ブレることのない芯の強さがファンの支持を集め続けている。
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