西川のりお・上方よしおは、1970年代から活動を続けるお笑いコンビであり、その軽快な漫才と独特の掛け合いで多くの笑いを生み出してきた。ボケ担当は西川のりおで、本名は西川憲志、ツッコミを務めるのは上方よしおで、本名は小林好夫である。所属は吉本興業であり、1975年にコンビを結成。デビュー当時は若手漫才師として注目され、1976年にはNHK上方漫才コンテストで優秀賞を受賞するなど、早くから頭角を現した。特に西川のりおは歯切れの良い語り口と、「ツッパリ漫才」とも呼ばれる攻撃的で勢いのあるスタイルで人気を博した。1979年に出演したテレビ番組『花王名人劇場』などで全国的な知名度を獲得し、1980年代前半には「漫才ブーム」の中心的存在の一組として名を馳せた。西川のりおの決め台詞「ツッパリハイスクールロックンロール」や「おまえはアホか！」といった言い回しは時代の象徴となり、多くの模倣やパロディが生まれた。一方で上方よしおの冷静なツッコミが西川の暴走を抑える構図も、絶妙なバランスを生み出していた。1980年には『上方漫才大賞』新人賞を受賞するなど、その実力は高く評価されていたが、バラエティ番組やドラマなどへの出演も増え、幅広い分野で活躍した。特に西川のりおはタレントとしても活躍し、後に政治の世界にも進出して参議院議員を務めた経歴を持つ。長年にわたり解散せずに活動を続けているコンビであり、その継続力と信頼関係は業界内でも高く評価されている。時代が移り変わってもなお、漫才という文化の中で重要な位置を占める存在であり、今なお舞台やメディアで活躍を続けている。
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