春風亭柳雀は鹿児島県鹿児島市出身の落語家である。本名は溝口摂。1971年5月26日生まれで、血液型A型。小学2年までは千葉県船橋市で育ち、その後鹿児島へ転居した。東海大学文学部広報メディア課程を卒業し、大手IT企業等で約10年の社会人経験を積んだ後、37歳で落語家に転身した。2008年9月に瀧川鯉昇に入門し前座名「鯉ちゃ」を名乗り、翌10月に浅草演芸ホールで「新聞記事」で初高座を踏んだ。2012年9月には二ツ目昇進とともに師匠の旧名を継いで「春風亭柳若」と改名し、2022年5月には真打昇進を果たし「春風亭柳雀」を名乗るようになった。出囃子は「お若いの」で、落語芸術協会に所属。落語家ユニット「成金」のメンバーでもある。趣味は洋楽鑑賞(特にフジロック初回からの参加歴あり)、鉄道旅行、登山、ブロンプトンでのキャンプツーリングなど多彩である。2017年には「電撃座 若いおじさんの会 中年の星争奪戦」で優勝した実績をもつ。ドキュメンタリー番組「サラリーマン、落語家になる。」では転身の物語と笑いを交えた自己表現が話題となり、全国のラジオやテレビ出演歴も豊富である。特技の日本舞踊や語りの技術を活かし、講演会ではキャリアチェンジやコミュニケーション術などもテーマとし、好評を得ている。今後も伝統芸能に独自の視点と人生経験を融合させた高座が期待される存在である。
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