舞台『みんな鳥になって』は、ワジディ・ムワワドの戯曲を上村聡史が演出し、世田谷パブリックシアターが制作する作品である。2025年6月28日から7月21日まで東京・世田谷パブリックシアターで上演され、その後、兵庫、愛知、岡山、福岡でのツアー公演が予定されている。本作は、過去の痛みと未来への希望を抱いて「今」を生きる人々の姿を描いた壮大な叙事詩であり、ムワワドが2016年にパリ・国立コリーヌ劇場の芸術監督に就任する際に発表した代表作の一つである。作中では、ベルリン出身のユダヤ系ドイツ人青年エイタンと、アラブ系アメリカ人の恋人ワヒダとの恋愛を中心に、家族や歴史、民族間の壁が描かれる。出演者には、中島裕翔（エイタン役）、岡本健一（ダヴィッド役）、岡本玲（ワヒダ役）、那須佐代子（ノラ役）、松岡依都美（エデン役）、伊達暁（ワザーン役）、相島一之（エトガール役）、麻実れい（レア役）などが名を連ね、舞台を彩る。チケットは全席指定で、S席10,000円、A席6,500円（東京公演）、S席11,000円、A席8,500円（福岡公演）など、各地で異なる価格設定となっている。詳細は公式サイトで確認することが推奨される。