ケンドーコバヤシ（ケンコバ）は、独特の風貌と歯に衣着せぬ語り口で知られるお笑い芸人である。本名は小林友治で、NSC大阪校11期生として芸能界に入り、同期には陣内智則、中川家、たむらけんじらが名を連ねる。かつては漫才コンビ「松口VS小林」として活動していたが、解散後はピン芸人としての地位を確立した。通称「ケンコバ」や「エロ詩吟」などの異名でも知られ、芸風は下ネタやオタクネタを巧みに交えた自由奔放なトークが中心である。バラエティ番組『アメトーーク！』『ロンドンハーツ』などでは常連として活躍し、特にアニメやプロレス、グルメに対する深い造詣を活かしたコメントが高く評価されている。また、MBSラジオの『アッパレやってまーす！』やテレビ東京系の『ゴッドタン』ではレギュラー出演を続け、番組内での鋭いツッコミや意外な人間観察のセンスが人気を博している。テレビだけでなく舞台や映画でも存在感を放ち、映画『デトロイト・メタル・シティ』や『クローズZERO』シリーズなどにも出演し、俳優としての顔も持つ。さらに漫画やアニメへの造詣が深く、自身の好きな作品について熱く語る姿がしばしば特集される。近年ではテレビ東京の『任意同行』やWOWOWドラマ『トッカイ』などで、シリアスな役柄にも挑戦している。芸歴30年を超えた今も、若手芸人や共演者からの信頼が厚く、場の空気を柔らかくしつつも核心を突くコメントで番組を引き締める稀有な存在である。お笑い芸人としての原点を大切にしつつ、メディア横断的な活動を展開し続けるケンドーコバヤシ（ケンコバ）は、まさに芸能界の重鎮として現在も進化を続けている。
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