舞台『リチャード三世』はシェイクスピアの史劇『リチャード三世』であり、複数回にわたって日本の劇団・演出家により再演されてきた演劇作品である。歴史的背景は薔薇戦争の中で、ヨーク家とランカスター家の抗争の末、グロスター公リチャードが王位を奪取し、その野望と没落を描く物語である。日本国内では2017年10月18日から30日まで東京芸術劇場プレイハウスで、佐々木蔵之介主演、シルヴィウ・プルカレーテ演出による上演があり、悪漢リチャードの魅力と戦争・権力の暗部をビジュアル豊かに表現したことで話題となった。2025年6月15日から22日にはプロデュースユニット「義庵」による新訳／小田島創志翻訳・小笠原響演出で、新宿シアタートップスでの上演が予定されており、加藤義宗がリチャード三世を演じる。出演は11名で、戯曲の登場人物を少数で演じ分ける構成や殺陣の演出も見どころとして挙げられている。